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感想・レビュー・書評
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やはり國枝史郎の最高傑作はこれでしょうか。富士山麓に佇む纐纈城と奇面の城主。謎の宗教集団。武田信玄の寵臣土屋庄三郎は謎の老人に人血で染められた纐纈布を売りつけられ富士山麓に引き寄せられる。伝奇文学の金字塔。他の伝奇小説が霞むくらいの面白さとスピーディな展開。話が凄すぎて途中でペンを置き、未完になってるのが憎い!
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夢の中を歩いているかのような読後感。
続編が無いのが悲しい。 -
初めて電子書籍で長編小説を読破。
iPhoneでkindleアプリを入れて、チョコチョコ読んでいき、
やっと読了しました。版権が切れているので無料です。
で、内容ですが、伝奇小説の傑作とされているだけあって、
非常に面白かったです。通勤の行き帰りで読んでいたため、
あまり進まなかったのですが、読むたびにグッと引き込まれました。
人の生き血で染めた纐纈布と、それを作っている纐纈城と
怪しい城主、それを取り巻く様々な怪人物、剣豪、悪人。
色々なネタがこれでもかと語られ、絡み合っていく。
確かに、他の人のレビューにあるように、
細かいところで破綻もありますが、それを補うだけの怪しさ。
伝奇ものに興味のある方にはお勧めです!!
でも、ご存知かもしれませんが、
全くの未完であり、本当にいいところで終わっています。
伝奇小説は、話が発散している瞬間が一番面白いと
言いますが、まさに地で行っている作品。
多分、完結していたら、もっと評価が低かったのかも。
著者プロフィール
国枝史郎の作品





