蟇の血 [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 漫画を先に読んでしまったことを後悔。

    元々小説を読むとき、頭の中で映像化しない方なので、(なので?)映像があるとそっちに引っ張られる。
    過去と言うか、女と旅行先で出会った時点と、今暗い道を歩いてる時点が切れ目く続く部分があって、これ漫画を先に読んでなかったら理解できただろうか。
    どんな風に受け取ったんだろうか。
    映画化とか漫画化とかした原作の小説をあとから読むときは、いつも、もう経験することが不可能な「初めてこの小説を読んでいた場合」が惜しくなる。

  • 得体の知れないものに囚われて、なかなか脱出できない恐怖が上手く表現されていて怖かったです。

  • これは物凄く面白かった!

    夜道を送ってあげたことで出会った女が、主人公を自分の家に連れて行き、姉と夜を共にしてくれとお願いする。主人公は断るが、ありとあらゆる手段を使って家に帰らせてもらえない。

    なんとか逃げ出しても、同じく捕まったと思しき少年が悲惨な目に遭うのを見て、恐怖を募らせる。

    とうとう帰して貰えなかった主人公は謎の死体として発見される。

    妖しい、淫靡な雰囲気。
    主人公の潔癖さ。
    意識を失った美少年と、その頬にくちづける少女。

    読んでいてうっとりしてしまいました。

  • 蜂巣敦『怪奇譚』で紹介されていたので興味を持った田中貢太郎。
    青空文庫で何作か読んだが、ひとまずこれを登録。
    女のことで悩んでいる青年が奇妙な屋敷に招かれ……という、
    昔の都市伝説といった雰囲気の怪談で、
    新聞記事オチが怖さを一層引き立たせている。

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著者プロフィール

1880-1941。高知県出身の伝記作家、怪談文芸の大家。代表作に『日本怪談全集』など。

「2023年 『日本怪談実話〈全〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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