霜凍る宵 [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • え、これで終わり?と思ったけど、こんな話、男がさっさと目を覚まさない限り終わらないわけだし、もうええ加減目を覚ませ!と読んでる間ずっと思ってたわけだし。

    三野村さんの話を女主人と若奴と3人でする最後がおもしろかった。前にも書いたが、京都弁をどうしてこんなにうまく書けるのか。「声に出して読みたい京都弁」だった。実際声に出したし。

    これで「ええ加減目を覚まさんかバカ男」シリーズ(情痴小説、情痴小説って、すごい言葉!)を一旦休む。
    徳田秋声1作、近松秋江6作。
    最初はなんでこんなもの読んでるのかと思ったが、だんだん慣れてきて、どちらかというとやめられなくなって?秋江さん2冊目からは一気に読んだ。

    すべて青空文庫のiPhoneのアプリで読んだ。ありがたいことである。iPhoneで小説を読むのもほぼはじめてだったので、それに慣れるのも少し時間がかかったのかもしれない。
    「別れたる妻」シリーズは、まだ3作しかアップされてない。残りの分も紙の本で読んでみたい気もするし、青空文庫にアップしてほしい気もする。思わず、人に頼ってないで、お礼の意味も込めて、自分がやればいいのではないかと募集のサイトを見てしまった。

  • え?これで終わり?と思ったが、やはり続きがあったのか

  • 黒髪三部作第三部。(((;゚Д゚))) 格子戸の隙間から手を入れ硝子戸を開けようとして、内側から押さえる住人と無言のせめぎ合い。ホラーかよw毎晩窓辺に立つ、釘打 ちしたのに硝子戸を開けようとする、よじ登って覗く、来客が帰る隙に勝手に上がり込むなど、今なら一発で接近禁止命令がでそうな迷惑行為の数々。女の潤んだ瞳 がどうとか可憐に描写してるけど、そりゃ涙目にもなるわ。そして女の過去を知り、自分に気持ちがないことを知るのでした。うん!知ってた!情痴小説って女とふたり で堕ちていく系かと思ってた。終始ソロプレイだった。

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著者プロフィール

(ちかまつ・しゅうこう)1876~1944
岡山県生まれ。本名は徳田浩司。初め徳田秋江を名乗ったが、敬愛する近松門左衛門にちなんで改めた。東京専門学校(現在の早稲田大学)在学中に「読売新聞」の文学合評に加わり文筆活動を開始。卒業後は博文館、東京専門学校出版部、「中央公論」に勤務するも、短期間にとどまる。小説家としては『黒髪』の連作や『別れたる妻に送る手紙』などの「情痴小説」の書き手として知られる。また大正末期には『子の愛の為に』をはじめとする「子の愛物」を執筆。昭和に入ってからは『水野越前守』などの歴史小説も執筆した。随筆、紀行文も数多く手がけている。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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