殺人鬼 [Kindle]

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  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • まぁ、何となく犯人の察しはつくけどね。

    てか、めちゃくちゃ喫煙シーンが多い。時代ね。
    いつもと違う種類のタバコ吸いすぎて寝込むとか、いろんな意味で重症すぎる気がするけど。
    あと、やたらカタカナ語が多い。
    これはこれでこの時代の流行りかな。

    それにしても小川さんのひろ子に対する一方的な思いがキモかった。

  • 長かったー。けどめちゃめちゃ面白かった!!!
    浜尾四郎氏の作品は「悪魔の弟子」「殺された天一坊」に続いて3作目だけど、全て作風がまるで違っているのがすごい。でもそれぞれにめちゃくちゃいいのがさらにすごい。

    今作は本格ミステリもので、探偵が連続殺人に挑むというもの。導入部分がシャーロック・ホームズすぎで多少とまどったものの、話が展開していくにつれ意外な展開に引き込まれた。法律家としての知識もふんだんに盛り込まれて説得力があるし、エンタメとしても本当に面白い。

    今まで知らなかったことが信じられないくらい良い書き手なので、色んな人にオススメしたい。

  • 富豪一家が次々と惨殺される事件に、元検事・現探偵の藤枝真太郎が友人・小川と共に解決に乗り出す。
    好敵手のこれも名探偵林田との勝負も読みどころ。

    浜尾自身も検事だったからか冷静な印象の作品。
    惨殺死体の描写も煽りが少なく耽美度も低いです。
    犯人とその動機はパンチがありませんでした。この人を犯人にするなら、事件解明までに、この人に対してもう少し読者に思い入れを持たせてほしかったな。

    15歳の美少年を全裸死体にしちゃうところに、衆道に造詣のあった浜尾らしさが出ているのかもしれませんが、こっちの方向がもう少し広がっていればもっと作品が禍々しくなって印象が鮮やかになったようにも思います。
    品が保たれるかどうかは難しいところですが。

  • 青空文庫でiphoneで読了。これまで読んだのは登録していなかったけど、これは分量的に読み応えたっぷりだったから、ってことで入れとくことにしました。電車移動のときとか、色んな隙間時間を使って読んでたから、正味数か月ごしの読書体験になりました。そこまで古臭さを感じさせられる訳でもなく、現在の目から見ても鑑賞に耐える内容だと思いました。詳細は結構忘れてしまっているけど、そこまで無理なトリックもなかったと思うし、実は一人が自然死だったってのも、これだけ沢山の人が死んだ中にあっては、そこまでの違和感も感じず。なかなかに面白かったす。

  • 現実にはこんなトリックは実現不可能だけど、時代が時代だけに納得してしまう。

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著者プロフィール

1896-1935。推理小説作家。検事、弁護士、貴族院議員、子爵。主な作品に、「殺された天一坊」「博士邸の殺人事件」「殺人鬼」などがある。

「2017年 『鉄鎖殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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