早すぎる埋葬 [Kindle]

  • 2012年10月1日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 生きたまま狭い棺に収められ、暗く湿った地中に埋められること。これは人間が経験しうることの中で、最も恐ろしい災難の内の一つである。

    意識を取り戻すと、男は暗闇の中に横たわっていた。固く閉ざされた狭い箱の中で、彼は自分が誤って地中深くに埋められたことを確信する。湿った土の香りを嗅ぎながら、太陽が照らす地上に出ようと、彼は叫ぶ。

    彼の運命や、如何に?

  • ☆3.5 わりとおもしろい恐怖体験
     生きながら埋葬されてしまふことの恐怖を綴ったもの。まあご愁傷様です。

  • 少し不気味だけど、面白い発想だなと思った。エドガーアランポー作品の中では印象に残りやすいかもって感じでした。

  • 死亡したと誤認され、仮死状態のまま墓に埋められる恐怖を書いた短編。
    このような恐れが現実にあったことからいくつかの例を挙げ散々想像させて怖がらせ、特殊な病にあるという語り手を心配させておいて、一気に物語のピークへ向かう。その流れが完璧だった。
    実際生き埋めになる恐怖とはこの世の1番の恐怖かもしれないな。

  • 種明かしがきちんとあって面白い。人の妄想力はときに物理的に存在するものよりも人を苦しめる。

  • 時代が変わって、医療が進み、生きているのに埋葬なんてことはなくなったと思うが。
    掘り起こして、骸骨の様子をみてみると、疑惑はあるという文章に怖くなった。
    日本だと早すぎた火葬かな・・・
    熱い・・・

  • 『能登麻美子 おはなしNOTE』で第59回(2014年5月14日)から第61回にかけて紹介。

    ぞっ…とする話だ。

    まず、早すぎる埋葬についての記述が病的なまでに延々と続く。

    次に、語り手がなぜこんなにも早すぎる埋葬を恐れているのかが説明される。
    仮死状態になってしまう病気って、本当にあるのかな。ポーの創作?怖い病気だ。というか、医療技術が未熟な時代や地域って、本当に怖いな…。

    日本でも昔は、葬式の最中に亡くなったと思われていた人が息を吹き返したことがあるとか聞いたことがある。
    仮死状態の人が、生きながら荼毘に付されたこととかあったのかなぁ…。なんだか空恐ろしくなってくる。
    これほど火葬が広まったのは、近現代になってからというから、そんなにはないのかしら…。

    恐れ続けていた事柄に対決した結果、恐れを忘れて、恐れの原因となっていた障害まで消え去ってしまうラストが清々しかった。

    前篇の、深夜に聞いている人たちへ向けた能登さんの「良い夢見てね?」がかわいすぎた。

    AGONって、ネット環境さえあればパソコンでも聴けるのね!!スマホだけかと思ってた!
    スピーカーだと、能登さんの声がより一層美しい!

  • かなり昔の世にも奇妙な物語で、生きた状態で火葬されてしまった話を思い出した。

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