世界最高のピアニスト (光文社新書) [Kindle]

著者 :
  • 光文社
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (238ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レコード芸術のあまりに退嬰的でうんざりするような文章を読んで、同じ Unlimited にあったこのクラシック音楽の本を読んだ。 レコゲーと違って筆者の音楽観や主張が伝わってくる、良い本だった。中には自分が好きなやつをけちょんけちょんにけなされてムカつくこともあったか、これはどの評論にも、自分との違いにむかつくことはほぼ必ずあるw。そして書かれているピアニストについて、もう一度聴いてみたくなる評論だった。
    これほど自分の音楽観を基準に明快に断定し、その演奏家に興味を持たせる文章というのはまれ。ただ一つ気になったのは「幸」と「不幸」をやたら通俗的な意味で使っているて、不幸を背負わないと名演奏家は生まれないと言い切ってしまっていること。本当にあれが幸福でそれが不幸なのか?…。どうもあまりに通俗的な意味に感じたが。

  • これでグルダに興味を持つようになった。文章からピアノ演奏の魅力が、実際に聴いていないのに、素晴らしいものなのだと納得してしまった。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1965年、東京都生まれ。慶應義塾大学教授。著書に『クラシックがしみる!』『問答無用のクラシック』『コンヴィチュニー、オペラを超えるオペラ』『オレのクラシック』『クラシック批評という運命』(いずれも青弓社)、『クラシック魔の遊戯あるいは標題音楽の現象学』(講談社)、『世界最高のピアニスト』『生きていくためのクラシック』(ともに光文社)、『痛快!クラシックの新常識』(リットーミュージック)、『これからを生き抜くために大学時代にすべきこと』(ポプラ社)、編著に『クラシック知性主義』『絶対!クラシックのキモ』(ともに青弓社)、共編著に『クラシック・スナイパー』シリーズ、『クラシック反入門』(ともに青弓社)、共著に『クラシックCD名盤バトル』(洋泉社)など。

「2016年 『クラシックの秘宝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

許光俊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×