医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~ (光文社新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 著者によると頭が良い人と言うのは、一人一人生まれながらもっている資質や能力を最大限に活用できる人のことだという。

    人それぞれに認知特性がある。
    人はおのずと自分の認知特性を生かした職業を選んでいるものだが、さらに評価されるためには、自分の得意な能力を発揮し、不得意な能力を補えるようにしなくてはいけない。

    著者が提唱している認知特性と言うものが、どの程度普及しているものなのかがよくわからない。
    ただ、こういったパターン分けは読んでいて楽しい。
    自分はどのタイプなんだろうかと、探してみたが、ぴったりと当てはまるものはなかった。それについては著者も述べており、必ずどれかに当てはまると言うものでもないようだ。それぞれの特性の伸ばし方も書いてもらうとよかった。

    能力の伸ばし方について多少触れてはいるのだが、具体性に欠ける。その点で、モヤモヤ感が残る。どうすれば、より自分の能力が伸ばせるのか。そこを知りたかった。
    こう書いていて思ったが、日本人は、血液型のように、ラベリングが好きだ。また、マニュアル的にどうすれば成功するか知りたがる。この本にもそういったものを期待してしまった。その安易さを反省したいと思う。

  • 簡単な認知特性テストで自分の得意不得意を知り、自分の得意を伸ばす方法を解説した本。

    認知特性とは、情報を理解・整理・記憶・表現する方法のこと。6パターンある認知特性のどれにあたるのかが簡単なテストでわかります。

    本書に書かれているテストをやってみると、自分が情報処理をどう行っているかがわかります。ちなみに私は視覚優位のタイプでした。

  • 認知特性なるワードは初めて知った。
    6つのパターンだと、視覚のカメラアイ(2次元的な場面切り取り型)の点数が一番高かった(27点)ついで、視覚の三次元 > 言語映像 > 言語抽象 > 聴覚&音 > 聴覚言語 の順だった。最後の2つは点数としては低い分類で決して間違っていないとも感じている。
    高い分類は最初の1つのみだった。結果を意識して学習につなげたい。

    「聞き流し症候群」の件は、実際我が子(3歳児)がそんな感じに近く、親ガガミガミ言い過ぎている自覚もあるので、注意したいと感じるほどに、ちょうど現状に即した内容だった。

  • テストが最初についているので、答えることにより視覚、言語、聴覚をベースとしたパターン分けができるのはとても良かった。
    ただし、その後の記載は全パターンに対応したふわっとした記載や事例集になっておりあまり役立たない。自分で足りない部分と伸ばし方を考える必要ありです。

  • 今までの言動に認知能力の得手不得手が関わっていたとは!目から鱗。他の人は出来るのに自分は出来ない=落ちこぼれ、ではなく苦手だったことを理論的に説明してもらえる。自己肯定感が低い人にも読んでもらいたい。置かれた場所でただ咲くのを待つのではなく、過ごしやすい環境を自ら作るのだ。

  •  コミュニケーションがすれ違う時は、①経験(知識)のノリシロがない、②認知特性の違いの無理解、のいずれかと思っている。本書は後者について述べた本となる。
     6つの認知特性、パターンを「頭のよさ」と置いたところが本書の特徴的なところである。
     6つの認知特性とは以下の通り(私なりにアレンジするとこうなるのだが、小分類として6つあるが大中の分類は見直した方が良いのではないだろうかと思っている。これに加えて身体感覚(湿度/温度/空気の組成の違い、匂い/味/感触など))

    A視覚優位者
     ①写真のような二次元の画像として情報処理
     ②空間や時間軸がある三次元の映像として情報処理
    B言語優位者
     ①文字や文章で表されるものを映像として情報処理
     ②文字や文章で表されるものを図解として情報処理
    C聴覚優位者
     ①文字や文章で表されるものを音声として情報処理
     ②音色や音階のような数学的な調和として情報処理

     認知特性および思考特性の分類はともかく自分が普段行っている活動、主に仕事で求められるものと自身の得意があっていることも「天職」選びという面では有用である。例えば、A②に長けた外科医には手術してもらいたいが、C①が得意な人には種々というよりもテレビの司会などをしてもらいたい、といった感じである。

  • 無料公開されている6つの特性テストをやり、興味がわいたので本も購入した。
    自分の特性を知ると、全然身に付かず続かなかった勉強法がいかに自分の特性に合っていなかったか、など、答え合わせしているようで面白かった。
    節ごとに話がとっちからっていて、もう少し掘り下げてほしい部分は多々あったけど、新書一冊としては十分満足した。

  • 大切なものの見方や考え方が詰まっているとは感じたものの、どこか少しドライだなぁ~と思ったので、

  • 知識としてはなるほどと思うことが多々あり、自分と他人の違いを理解できました。
    ただ自分を理解することはできましたが、ここから応用して自分の能力をあげるには、この本から明確な答えを与えられるわけではないのでなかなか難しそうだなと思いました。
    人間の特性について、土台の部分を理解するには良い本でした。
    あとお子さんがいる人が読むといいかもしれません。

  • 勉強をするときに、見るだけで覚えられる人と、書かないと覚えられない人、聞いて覚える人など、人によって得意な勉強法があったと思う。
     この本ではそれを以下の6つの認知特性に分けて説明してくれる。

    ①視覚優位者・写真(カメラアイ)タイプ
    ②視覚優位者・三次元映像タイプ
    ③言語優位者・言語映像タイプ
    ④言語優位者・言語抽象タイプ
    ⑤聴覚優位者・聴覚言語タイプ
    ⑥聴覚優位者・聴覚・音タイプ

     本に載っているテストで自分がどの特性が優れているか知ることができる。
     私は、①25、②35、③26、④22、⑤26、⑥11と……いう感じ。もともとそうだろうなと思っていた感じである。26を超えると特性が強いとのことだが、確かに自分は思考しているときに脳内で三次元で図を描いてる時がある。うまくはまったって時はそう。
     それから音楽を聴きながら何かをするとか、そういうのが苦手なのだけれど、(リズム音痴でもある)一番低い特性をみると納得。

     何かを学ぶとき、この方法がよい!と進められるが合わないことがある。そんな時に自分は駄目な人間と落ちこむのだが、認知特性が合っていないだけだったのかも。
     そして、認知特性が違うだけで、そもそもの考え方の基本が変わるのだと知れたことはありがたい。合わない人に対する見え方が変わる(といいな)。

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著者プロフィール

東京都生まれ。医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、小児発達医。東京慈恵会医科大学卒業後、国立小児病院、国立成育医療研究センター、都立東部療育センターなどで肢体不自由児や発達障害児の臨床に携わる。2010年、世田谷区にニコこどもクリニックを開業。著書に『頭のいい子は、3歳からの「遊び」で決まる!』(PHP研究所)、『医師のつくった「頭のよさ」テスト』(光文社新書)、『誰にでも才能はある。問題はその「原石」をどう見つけて磨くかだ』(KADOKAWA)、『あなたの才能が10分でわかる40問テスト』(自由国民社)がある。

「2015年 『タイプ別「頭がよい子」になるヒント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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