焔火 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 今よりも死か圧倒的に身近にある時代に必死に生きる猟師の話。生を生々しく書きたいのか、終始、血生臭くて、R指定的な描写も多い。凄くあっけなく奪われる命と、主人公の力強さか対比されてそれなりの迫力があった。

  •  猟師のスキルで他の仕事に適応していく様子がとてもたくましくてわくわくした。一つの仕事で一人前になると他の仕事にも応用が利くというか、他の仕事にも役立つような仕事に従事しておくといいなと思った。特に山で身一つでサバイブできるのがかっこいい。主人公がどんな悲惨な状況にあって決して弱音をはかず、一発くらわせることを投げないところがいい。

     山形弁や新潟弁が活き活きとしていてよかったのだが、お坊さんが出てきてからは標準語になって寂しかった。

  • もし自分に今家族がいなければ、僕を社会的に動かす原動力は何になっていたのだろうかと考えました。
    社会や物事を大きく動かすのは人びとの怒りだともいわれますが、一人の人間として行動の源も結局怒りなのではないかと感じました。

    鉄は村八分からはじまり、恋人を殺され、職場を追われ、仏にすがっても結局そこに救いはありませんでした。著者はこの小説で何を表現したかったのかと考えたとき、結局は怒りなのだと感じました。大切な人を亡くしたときには大きな喪失感や無力感がありますが、それがうまく自分の中で消化されないときに怒りへと変化しく心理はなんとなく理解できました。

    しかし、一旦沸き起こった怒りが行動で昇華されなかったときには絶望が待っているという人の危うさも感じました。

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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