20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 [Kindle]
- CCCメディアハウス (2010年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (244ページ)
感想・レビュー・書評
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並外れた業績を達成した人々の最大の味方は、他の人々の怠慢である
中高の時よく言われました。「隣の席の人は自分の倍努力してると思え。」その時はなんとなしに聞いていましたが、今は肝に銘じています。自分がだらけている最中に、誰かは一生懸命前を向いて走っている。
誰が相手かともかく、まだまだ負けてられません。せめて、2015年の自分に負けないように、2016年は頑張りたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
スタンフォード大学Dスクールでも教鞭を振るう筆者による、イノベーションや起業家精神の考え方を記した本。
世の中で革新的と呼ばれているアイデアがいかにして生み出されたのか、その事例と背景を説明している。
常識を疑い、解決すべき課題の元になるギャップを発見する。
その課題を解決するために既存のルールを破る。
またアイデアを無数に生み出す方法論についても言及している。 -
子育て本として読んだ。
常識は疑っていい、ルールは変えていい、失敗していい、「君にはこの職業が向いている」と言ってくる善意に逆らっていい。それらのことをするのに誰かに許可はもらわなくていい。自分で許可すればいい。
書いてあることのほとんど、私自身も高校生の頃までに知っておきたかったこと。ここにある心構えで子どもの将来を手助けしたい。
第6章の性別と職業についての逸話(博物館のジェットコースターの模型で、高さ、長さ、角度を変えて実験していたのをスタッフに「エンジニアと同じことをしてるね」と言われ、「自分もエンジニアになれるんだ」と気づいた8歳の女の子。工学部出身の母親の友人たちに囲まれて育ち「工学は女がやるもの」と思ってしまった男の子。)は娘持ちだったら必読かな。 -
自己啓発の内容オンパレードで、リスクを取って挑戦していこう!みたいな、まーねーって感じのいいこと書いてあるのだけど、なぜか響かない。多分、歳を取りすぎたせいだとは思うのだけど、向上心がない人間に向上心を生むための本ではなく、向上心がある人をより高めるための本なのではないかな。
「さぁ、これから頑張るぞ!いつか起業もしてみたい!」とはりきる大学生には片手に抱えるのに良い本ではないかと思います。 -
自己啓発本をよく読んでいる人には不要かも。様々な事例が出てくるけど、よくある話ばかり。特に真新しさも刺激もない。
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スタンフォード大学でアントレプレナーシップの講義を担当する著者のベストセラー。
成功を阻む最大の壁は自己規制であり、自分自身にあらゆる意味で許可を与えることが成功の秘訣だと著者は言う。
著者が学生に課すというワークも実に本質をついていて興味深い。新人研修やビジネスセミナーにすぐ応用できそうだ。
常にチャンスを活かそうという気持ちでいること、周りをよく観察し、オープンマインドで楽観的に努力を続けていれば、運はついてくる。そして、感謝の表現を忘れないこと。
自分が得意なことを決めてかかると、得意なことを増やそうとオープンでいる人よりも成長しにくく成功もしにくいという指摘が印象的だった。研究者はいつも「私の専門は○○です」と言う。そして相手にもそれを期待してしまう。けれどこのセリフが研究者自身の可能性を狭めている気がしてならない。著者はまた、何かをやめると元気になるとも言っている。
ということで今日から「私の専門は○○です」というのは、やーめた。 -
スタンフォード大で実際に教鞭を振るう著者に寄る「起業家精神」と「イノベーション」に関する自己啓発系の書籍です。基本的には広く一般的に人生において重要であるという視点で語られてはいるのですが、やはりビジネスに関して、特に起業家精神を養うような内容に比重がありますね。タイトルだけを見ると20歳の大学生が読むべきようなものに思えますが、実際は年齢などはさして問題ではなく、多くの人々が未だに認識を誤っているようなことにも触れ、社会人である今の方が話の内容を素直に受け取れる部分も多いのではないかと思います。中でもガーデン・ロスコフ社のCEOデビッド・ロスコフ氏による「並はずれた業績を達成した人々の最大の味方は、ほかの人たちの怠慢である」という言葉が印象に残りました。単に与えられた仕事を日々こなしているだけの生活というのは怠慢でしかないわけで、本当に良いものを作り、結果を残していくには、もっとすべきことが沢山あるのだと思います。沢山の人々が意思を改めて、能動的に様々な物事に取り組んでいって欲しいと思いますね。