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感想・レビュー・書評
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織田くん2回しか会ったことない
織田くんは哀しそうだった
死ぬ予感がした
しかしどうしようもなかった
世の大人は織田くんは自重すべきだと言うかもしれないが恥知らずは黙れ
生を捨てることは罪悪だと人は言うが
生きろと言う詭弁家が死ねと言う
我らに死の機会をもたらす
織田くんを殺したのはお前
彼の急逝は彼の悲しい最後の抗議
君は良くやった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書き出しは太宰だけれど、最後はマッドマックスみたいだった。「よく死んだ!」みたいなところ。
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織田作之助「可能性の文学」を読んでの再読。
織田作「可能性の…」の読了後に即読むと、センテンスの1つ1つがいちいち胸に染みる。
「織田君!君は、よくやった。」…正に!
織田君が死んでから生まれた余も、織田君はよくやったと思う。
「織田君!君は、よくやった。」と書いた一年後に、太宰は情死する。これはちっとも「よくやった!」とは思えないですねえ〜。
太宰には、最後まで、血を吐いてひっくり返るまで生きて欲しかったナ。
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「死ぬ気でものを書きとばしている男。それは、いまのこの時代に、もっともっとたくさんあって当然のように私には感ぜられるのだが、しかし、案外、見当たらない。いよいよ、くだらない世の中である。」
今の時代にも刺さる刺さる…。不謹慎かもしれませんが、いささか興奮気味の太宰です。
この言葉を踏まえた上で、太宰は織田くんの死を「よくやった」と評している。初対面で「こいつは死ぬ気だ」「俺は見てるしかない」と思ったんだそうな。織田くんの死が良い事か否かは私には決めかねますが、「織田君を殺したのは、お前じゃないか」これには共感できます。 -
「彼のこの度の急逝は、彼の哀しい最後の抗議の詩であった。織田君!君は、よくやった。」