人柱の話 [Kindle]

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  • 2012年10月4日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 延々人柱ネタを繰り出す熊楠の集中力に脱帽。魔術師マーリンのエピソードなんかも混じっているのですべてを真に受けるわけにはいかないけれど、世界中で「人柱は効く」と思われていたことは興味深い。座敷わらしの起源は人柱にされた子供ですって。怖いぞ。

  • 南方熊楠の本を初めて読みました。
    なんというか…一言で言うと熊楠ヤバイ。
    傑出した天才の頭の中を垣間見たような気分。
    ただひたすらに世界中の人柱の資料を列挙しているのはいいんですが、それがまさに彼の頭の中からそのままの勢いで流れ出したかのような、推敲ナニソレ状態で切れ目がない。そのくせ理路整然としてるのがまた凄い。
    突然断りもなく略称で記述されていたり自己流(恐らく)当て字だらけだったり。
    旧字体というだけでも読むのが大変なのについて行くのに必死。
    それでもちょいちょい熊楠自身の考えが挟まれているのが何より嬉しい。
    むしろそれが読みたくて手に取ったんですが。
    読後に新聞用の原稿だと知ったのが一番の衝撃でした。広く一般に向けて書いた文章では断じてない。でもなんか味があってクセになりそう。熊楠さんよ。。。

  • 古い日本語で書かれているため、まったく歯が立ちません。

  • 東西の人柱の資料のまとめ。淡々と記録してあるけれども内容はなんともむごいものから映画に出来そうなものまでコンパクトに入っていた。kindleの辞書機能のお陰で古文めいた文章もほぼ解読できた。

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著者プロフィール

1867年、紀伊国(現在の和歌山県)に生まれ、1941年に同地にて没する。在野の民俗学者、博物学者、生物学者として知られる。
著書に、『南方閑話』(坂本書店、1926)、『南方随筆』(岡書院、1926)、『続南方随筆』(岡書院、1926)などのほか、全集や選集、書簡集など多くの文業が刊行されている。

「2018年 『熊楠と猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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