地球儀 [Kindle]

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  • 2012年10月5日発売
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感想・レビュー・書評

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  • 祖父の17回忌法要で、孫の純一が小田原に帰省した折のお話しです。久方ぶりの母親との会話から、祖父が買い求めた「地球儀」を見ながら、純一の父親が渡米したままだった頃の記憶が甦ってくるのでした。祖父が「地球儀」をグルグル回転させながら『スピン、スピン!、早く帰れ、早く帰れ!』と口走っては、放蕩息子の帰りを待ちわびていたのです。母親曰く、帰国後も家庭生活に馴染めない父親だったせいか、祖父とも疎遠のままであったようです。家族間の心情の綾を切々と綴った【牧野信一】大正12年の作品です。

  • なんか妙に読まれてるみたいなんで読んでみたけど、特に印象に残らず。

  • 2013年のセンター試験に出たというので読んでみたが... 「シイゼエボオイ・エンドゼエガアル」で頭が「?」となり、「スピンアトップ」で完敗

  • かなり幻想的な作風で、登場人物の心情とか相当理解しにくかっただろうな。

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著者プロフィール

1896(明治29)年〜1936(昭和11)年、小説家。幼少時よりオルガンや英会話を学ぶ。文学への関心を抱くようになり、1914(大正3)年に早稲田大学高等予科に入学する。1919(大正8)年に早稲田大学を卒業後、時事通信社に入社し、雑誌の編集記者となり、同窓の下村千秋らと同人誌『十三人』を創刊。短編「爪」が島崎藤村に認められたことが文壇への足がかりとなる。藤村の紹介で翌1920(大正9)年には『新小説』に「凸面鏡」を発表した。1923(大正13)年に作品集『父を売る子』を刊行する。父母を題材とする私小説的な作風だったが、昭和に入ると、ギリシャや中世のイメージを導入した明るい幻想的な作風に転じ、「ギリシャ牧野」と称されるようになる。「ゼーロン」(1931年)や「酒盗人」(1932年)などを発表しながら、雑誌『文科』を主宰する。その後、「夜見の巻」「天狗の洞食客記」(ともに1933年)、「鬼涙村」(1934年)、「淡雪」(1935年)などを残し、1936年3月24日縊死自殺。享年39歳。

「2022年 『嘆きの孔雀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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