- Amazon.co.jp ・電子書籍 (145ページ)
感想・レビュー・書評
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透明人間が迫ってくる描写、めちゃくちゃ凝っているというのでもないのに、読んでいてゾワっとくるものがあった。そして最後……。
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グリッフィンは自ら自分の研究の実験台になり、透明人間になってしまう。透明人間になればなんでもやり放題じゃんと思ってたけど、実際は不便極まりない。透明でいるには服を着てちゃいけない、だからいつも裸。それに食べ物食べると、その消化過程がグロいので人前では食事できない。だから寒さと飢えでつらいのさ。
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嘘でも良いので科学的根拠がないといまいち盛り上がりに欠ける。最期もあっけなか過ぎ。
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全体的にコミカルで面白かった。海野十三の文章は独特で読みやすくて好き。他の人の訳も読んでみたい。
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青空文庫から一つ。海野十三訳のポプラ社版ということで、「少年探偵団」「怪盗ルパン」を読んでいた人なら文体だけでワクワクすることうけ合い。
最初から2/3は悪くて素性の分からない透明人間がひたすら暴れるという具合なのだが、その後はSFとして、科学的なつじつまがある程度説明されるので、そこまで辿り着けばSFファンからしても十分に面白く読めるはず。逆に言うと、街なかでのいろんな事件は、透明人間側に感情移入してしまうので、もうちょっと人間味が欲しくなってしまう。少年(誌)向けのアレンジが若干退屈といえば退屈である。
H.G. ウェルズの小説は、青空文庫にどんどん追加される予定だったはずで、2010年の段階で、有料版アプリを入れればもう1~2作品読むことが出来たのだが、いまだに追加されないあたり、青空文庫も縮小していくのかもしれない。残念なことである。