赤いろうそくと人魚 [Kindle]

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  • 2012年10月7日発売
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (13ページ)

感想・レビュー・書評

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  • う、恨んでやるぅぅぅ!

  • 0073.小川未明『赤いろうそくと人魚』2017/1/27読了

  • “人間は、この世界の中で一番やさしいものだと聞いている。そして可哀そうな者や頼りない者は決していじめたり、苦しめたりすることはないと聞いている”

    人魚は、知らない世界や隣の芝生がよく見えたというより、良いものなんだと思い込みたかったんだろう。そんなのは幻想でしかないのに。
    赤く塗りつぶされたろうそくが、人魚の絶望にも、それでも救いを求める気持ちにも、また不穏なことの象徴にも感じられて悲しい。

  • 優しい人間が住む陸地に憧れた、北の冷たい海に棲む人魚が、我が子を産み落としたことから始まる、本当は怖い【小川未明】の童話です。「蝋燭屋」を営む信心深い老夫婦が、捨て子の人魚を育てあげるのですが、欲に目がくらみ不幸に見舞われていきます。人の心の変容ぶりが、大いなる災いを招くことになることを戒めた、大正10年に新聞掲載された作品です。

  • 2019/1のブンゴウメールだと、これが一番好き。
    人魚の身の上を思うと、なんとも悲しい気持ちになる。

  • この作者初めて読んだが、偉人なのだろうか。
    作品の無国籍な感じはなかなかいいかもしれない。

  • 悲しいお話。人は弱いからお金で心変りしてしまうのだな、、、

  • 山の上のお宮に灯る赤い蝋燭。

    その蝋燭は、人里で慈しまれ育てられた人魚の娘が、里を離れるとき、その際まで塗っていたもの。

    -------
    人魚の赤ちゃんは、人間の手で育てられるように願った母親により、宮の参道におかれます。
    赤ちゃんを家に連れて帰り、大切に育てたおじいさんおばあさんに、美しく成長した人魚の娘は何か恩返しをしたいと考えます。

    蝋燭を商っているおじいさんおばあさんのため、蝋燭に絵を書くことを思いつく娘。
    しかし蝋燭に書かれた美しい絵が評判を呼び、同じように娘の評判もあがって、世間の人々はこの娘に大変な興味をもつのです。

    やがて人買いが、おじいさんおばあさんの元を訪れて……
    ------------

    人魚の想いが灯す赤い蝋燭。
    人も絶え、うらびれた村の山上に灯り続ける蝋燭が哀しくもあり、恐ろしくもあります。

  • 短いけれど怖い。
    ひたひたとすり寄るような恐怖。

    人間に育てられた人魚の少女。彼女蝋燭に書いた絵が評判になるのだけれど、欲にかられた育ての老夫婦は少女を売り飛ばしてしまう。

    その後、彼女の故郷では赤い蝋燭が供えられると、海が荒れるという災難に見舞われる。

    これはなんと悲しい物語。
    「人間とは良いものだ」と思ってくれた人魚のお母さんに申し訳ない気持ちになった。

  • 人魚の子供が拾われ、人間のおじいさん、おばあさんに育てられるというお話しです。

    しかし、この人魚、運が悪くてどうしようもないおじいさんとおばあさんに拾われた為、最後は残念な結果となってしまう訳です。

    何だか後味の悪いお話しでした。

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著者プロフィール

小川未明(オガワ ミメイ)
1882年新潟県高田(現上越市)に生まれる。坪内逍遥や島村抱月から指導を受け、ラフカディオ・ハーンの講義に感銘を受ける。卒業後、早稲田文学社に勤務しながら、多くの作品を発表する。1925年に早大童話会を立ち上げ、翌年、東京日日新聞に「今後を童話作家に」と題する所感を発表し、童話専念を宣言する。1946年に創設された日本児童文学者協会の初代会長を務め、1961年没。童話の代表作としては「月夜と眼鏡」のほか、「金の輪」「赤い蝋燭と人魚」「野薔薇」などがあげられる。

「2019年 『月夜とめがね』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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