赤いろうそくと人魚 [Kindle]

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  • 2012年10月7日発売
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  • 山の上のお宮に灯る赤い蝋燭。

    その蝋燭は、人里で慈しまれ育てられた人魚の娘が、里を離れるとき、その際まで塗っていたもの。

    -------
    人魚の赤ちゃんは、人間の手で育てられるように願った母親により、宮の参道におかれます。
    赤ちゃんを家に連れて帰り、大切に育てたおじいさんおばあさんに、美しく成長した人魚の娘は何か恩返しをしたいと考えます。

    蝋燭を商っているおじいさんおばあさんのため、蝋燭に絵を書くことを思いつく娘。
    しかし蝋燭に書かれた美しい絵が評判を呼び、同じように娘の評判もあがって、世間の人々はこの娘に大変な興味をもつのです。

    やがて人買いが、おじいさんおばあさんの元を訪れて……
    ------------

    人魚の想いが灯す赤い蝋燭。
    人も絶え、うらびれた村の山上に灯り続ける蝋燭が哀しくもあり、恐ろしくもあります。

著者プロフィール

明治・昭和時代の小説家・児童文学作家。新潟県出身。「日本児童文学の父」と呼ばれ、『赤い蝋燭と人魚』『金の輪』などの名作を多数創作。

「2018年 『注文の多い料理店/野ばら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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