クドリャフカの順番 「古典部」シリーズ (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 古典部の三部作目。いよいよ文化祭が行われるが、まさかの怪盗騒ぎ。なかなか複雑な仕掛けでした。

  • 全体的に、思わせぶりな本だなぁ…という印象。

    フロル・ベリチェリフロルって何だっけ、

    聞いたことあるな…と思ったけど、

    里志も「フロル」だけでよく「ベリチェリフロル」までたどり着いたなぁおい。

    「11人いる」、懐かしく思い出しました。

    母が持っていて、私も好きでよく読んだんだけど、

    まだ子供だったので、内容はややトラウマになっております。。。

    「鳥を見ると縮む刑事」って、

    七色いんこのあの方かしら。

    なんてマニアックな。。。



    やっとのことで文化祭当日になったので、

    そのことだけでもややすっきり(笑)。

    里志の色々な挑戦も、高校生らしくて楽しい。

    こんなに文化部が盛んな学校、羨ましい。

    (私が今まで在学した学校は、運動部がメイン、

    文化部はおまけ、って感じだったから)

    特に料理対決?は、

    各人の意外な性格なんかも見られて面白かった。

    でも、

    いよいよ千反田の性格(おっとりしたところとか)やら「私、気になります」がうっとおしく思えてきて、

    それを拒否できないホータローも情けない奴だなとか思うようになってきちゃって、、、

    …正ヒロインよりも伊原の方が好き。

    特にこの回は、千反田の「甘え」が強調された回だったのかしら。










    ------------------ここからネタバレ--------------------














    まず「クドリャフカの順番」の内容が物理的に出てこない時点で、

    それが「予告」だということを理解するのが難しい。

    「クドリャフカの順番」って、多分こんな感じかな?

    多分そうだよね?だとするとこうだよね?

    というような、推測に推測を積み重ねる話になってきて、

    さすがにちょっと…

    本文でも「哲学だよね~」みたいな話になってるけど、

    その通りで、結構恣意的な話だと思うので、

    だったらなおさら、

    犯人やその周辺人物の心理描写とかをもう少し書いてくれないと…

    氷菓シリーズは、

    今までも基本的に推測に推測を積み重ねる話でしたが、

    今回、モノも出てこないし、

    原作者も「転校した」以外特に情報も無いし、、、

    具体的にイメージしにくいモノが多かった。

    というか、そもそも「薄い本」を重要なアイテムにしてしまった時点で、

    難しいのかなぁ。

    いくらその内容を文章で説明してくれても、

    結局は漫画の話だから、やっぱ絵が無いとね…

    って思っちゃう。

    (アニメの方はもっと分かりやすいかな?)

    伊原と先輩の対決なんか面白かったんだけど、

    先輩と部長の不思議な友人関係とか、

    もう少し突っ込んでくれないと、

    「あとは読み手が想像して~」という部分が多すぎて、

    疲れちゃう。もうちょっと説明して欲しい。




    今回は、里志は伊原をかなり意識してることが分かったので、

    次回以降はその辺に主に期待したい。

  • 米澤穂信・古典部シリーズ第三弾。
    三作目で古典部は遂にカンヤ祭(いわゆる文化祭)本番
    へ突入。製作された文集「氷菓」もギリギリだが無事に
    完成、後はカンヤ祭で販売するのみ。ところが、発注ミ
    スが原因で絶望的な量の在庫を抱えてしまうことに。
    一方、カンヤ祭では【十文字】を名乗る何物かが、犯行
    声明付きの連続窃盗事件(まぁ、冗談で済むレベル)を
    繰り返す。古典部のメンバーはこの犯人を突き止めるこ
    とで、在庫をなんとかしよう、と躍起になるのだが・・・
    という内容。

    ・・・うむ、凄く良い。
    まず、高校の文化祭という舞台設定にノスタルジックな
    何かを感じるし、各種の文化系クラブが程よいバランス
    で躍動するのもおもしろい。個人的に高校の文化祭は
    3年分をバンドに費やしてしまったので、他の出展をし
    っかり観ることが出来ず、ちょっとした後悔があったり
    した。ここで描かれるカンヤ祭はかなりの規模の文化祭
    であり、その空気感が充分に感じられたのが妙に嬉しか
    った。

    ミステリー部分はちょっと難解ではあったが、最終的に
    充分納得出来る人間ドラマにしっかり昇華。正直、その
    後が気にならないでも無いのだけど(^^;)。

    さすが人気シリーズ、しっかり読ませてくれる。あと4冊!

  • 文化祭編といった感じか。読み応えがあった。文化祭自体の描写、特にワイルドファイアは勢いがあって良かった。
    十文字事件は少し強引かなと思った。納得感が少ないというか。でも気まぐれな天才との差に愕然とする凡人がそれでも魅せられる様子が面白かった。それはホータローと里志の関係でもあるよね。

  • 1巻から話題にあがっていた文化祭がついに始まる。発注ミスで大量の文集を抱えた古典部は、どうやって不良在庫をさばくのか。そして文化祭の裏側で発生した謎の盗難事件の行方は。

    折木姉が日本に戻っていたことにまずびっくり。コロンボのかみさん扱いかと思っていた。
    そして千反田の『好奇心から問題に首を突っ込むが、後は他人任せ』な性格を問題として扱ったことに二度びっくり。大抵のラノベでは、この手のキャラは"そういう性格のひと"で片付けられるため当人が反省することはないのだが、千反田の治すべき点として扱ってくれたことに安堵した。ぶっちゃけ千反田の性格が苦手すぎて古典部シリーズを敬遠していたので。

    暗号については正直「ターゲットに伝える気あるのか?」と首を捻るような仕組みだったが(まあ読者向けだから仕方ない)、不良在庫のさばき方についてはお見事。

  • スピンオフ感が強くて何故だろうと思っていたら、読む順番を間違っていた。

  • おもしろかった。
    実は1作目も2作目もあんまり響かなかったんだけど、3作目にしてやっと入り込んで読めたってカンジ。
    高校生たちの感情の機微も興味深かった。

  • 古典部シリーズ第3弾。シリーズスタートから目標としていた文化祭がついに開催されます。苦労の末に出来上がった文集『氷菓』の販売を目標としていた古典部ですがまさかの誤発注で予定を大幅に上回る200部が目の前に…。このままだと大幅な赤字になってしまう古典部。4人のメンバーはそれぞれ完売に向けて動き出します。主人公、折木の役割は「販売員」。なかなか売り上げが伸び悩む中、文化祭には各部活のものを盗みだす怪盗十文字が現れます。十文字事件を利用して販売アップを狙う古典部メンバー。折木は安楽椅子探偵さながらに売り場をまもりながら情報を集めて真相に近づいていきます。果たして十文字はだれなか?その目的は?文集『氷菓』は完売するのか?文化祭の盛りだくさんな雰囲気が詰まった作品。張り巡らされた伏線が回収されるクライマックスはさすがです。

  • 人気の古典部シリーズの第3弾。今回は古典部が所属する神山高校の文化祭が舞台。在校生が千人っていう規模に驚いた。笑 今回読んでいて、古典部はいい4人組だなぁとしみじみ感じた。自分の高校の文化祭はこんなだったなぁとか振り返りながら読んでた。青春ですな

  • 古典部三作目。
    文化祭またやりたいなぁ。高校生いいなぁ。

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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