ファイト・クラブ [DVD]

監督 : デイビッド・フィンチャー 
出演 : エドワード・ノートン  ブラッド・ピット  ヘレナ・ボナム・カーター 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
3.83
  • (92)
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本棚登録 : 674
感想 : 91
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988142925220

感想・レビュー・書評

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  • ブクログのみなさん、お久しぶりです。
    お元気でしたか?
    なぜお久しぶりなのかは次回のレビューでご説明させていただくこととして、この作品。

    あれ?こんなに難しい作品なの??
    すっごい有名な作品だし、この作品を好きだー!って言ってる人って多いけど、みんなすごいね!わたしにちょっと難易度高すぎました…

    たぶんわたし、村上春樹症候群みたいなもんで、古い名作映画症候群、なんだと思う。
    つまり、村上春樹の作品を読んでる自分が好き、よくわかんないけどなんか村上春樹好きって言うとかっこいい、みたいなやつ。
    「ああ、ファイトクラブ?見たことあるよ?暴力的なシーン多いけど、いい映画だよね」的な。

    で、その複雑性ゆえに、必死に観た。だけどそのくせ、全然サブリミナルに気付かなかった…
    ネタバレサイトみながらちまちまサブリミナルのシーンにいっては「あーー!ほんとだ!」みたいな。

    この作品で、わたしに一番刺さってきたのは音楽だ。
    まじでかっこいい!!早速聴きながらレビュー書いてる。

    この作品を愛する知人から「ブラピがかっこいいんだよー!」と言われましたが、なんだかビッグボスにしか見えなくて…

    で、暴力シーンがあるからって理由でこの作品を避けていたわたしがなぜ今回この作品を観ることになったのかって話だけど。

    『暇と退屈の倫理学』っていう作品をここんとこ読んでいたわけだけど、その作品の中で取り上げられていたのが本作品『ファイトクラブ』だったんですよ。消費社会の話のところで出てきてて、わたしはもっかいその部分を読み直してみたんだ。
    ふむふむ。実際に『ファイトクラブ』を観た後でここを読んでもむずい。と、いうことはだ、わたしはもう完璧なまでに消費社会に洗脳されてしまったということなのか?

    消費社会がテーマなのかなっていうので観ていたんだけど、その知識なかったらきっと今より理解できてない。
    この作品を「理解する」には及ばなかったけど、かっこいい音楽を知れたからまあいっか。あとは、「暴力」って部分だけを捉えて観てこなかった自分がそこを打ち破れたこと。

    乾杯!

    • 5552さん
      naonaonao16gさん、おはようございます!

      naonaoさんは、タイラーより前にビックボスに出合ってしまわれたんですね笑
      そ...
      naonaonao16gさん、おはようございます!

      naonaoさんは、タイラーより前にビックボスに出合ってしまわれたんですね笑
      そういえば何となく似ている…。出合いの順番って大事ですね 笑

      この映画は19かハタチくらいのときに、アルバイトしていた映画館で見ました。
      「この世の中に笑顔で中指突き立てている感じ」が気に入りました。
      でも、たぶんよくわかってなかったと思います。
      その後、様々な本で言及されているのを読んで、改めてこんな映画だったんだ!と、確認する感じです。

      私も村上春樹症候群(©naonaonao16さん)が、あるっちゃーあるかもしれません。
      何かを好きだと公言することは、自分をこう見てほしい、とアピールすることでもあるような気がしますから。
      もちろん、そんなことは露ほどにも思ってない方もいらっしゃるとは思いますが。

      私は、タイラー=ブラピよりも、僕=エドワード・ノートンが可愛くて、可愛くて、ラストシーンにドキュンときてしまいました笑
      そんな私を嘲笑うかのようなアレの映像!

      『暇と退屈の倫理学』今、ちょうど「定住革命」の辺まで読んでいます。
      naonaoさんのレビューは本編を読み終わってからじっくり読みたいので、いいね!遅れるかもしれません。



      2022/03/28
    • naonaonao16gさん
      5552さん

      こんばんは!お疲れ様です^^
      コメントありがとうございます!

      出会いの順番…笑
      ほんとに、大切ですね笑

      いや~5552さ...
      5552さん

      こんばんは!お疲れ様です^^
      コメントありがとうございます!

      出会いの順番…笑
      ほんとに、大切ですね笑

      いや~5552さんさすがです!かっこいいです!
      そんな多感な頃に映画館でアルバイトをしていたことや、その時期にご覧になられていたこと!全てが!かっこいい!

      お、村上春樹症候群、なんか使われてるの嬉しい!
      でも、それありますよね。だから好きな作品聞かれるとちょっとかっこつけちゃうんですよ!わたしもメインカルチャーよりサブカルチャーを好きでありたい自分がいるので、人に話す時は必ずサブカル作品を言っちゃいます笑

      わたしは一番好きなのはボブでしたっけ?彼かもしれません。彼の苦しみの連鎖というか、なんか、くるものがありました。

      おー!今まさに『暇と退屈の倫理学』読まれてるんですね!定住革命のところ、なかなか面白くて夢中になりました!でも、ふと「これ、今自分は何を読んでいるのだっけ?」と思わされるほど話が多岐に渡るので、混乱もしていました笑

      そんなそんな、いつでもお待ちしております!!
      たぶん、内容濃すぎてどう足掻いてもしっかり書ける気がしないので薄めのレビューになる気がしています笑
      2022/03/28
  • フィンチャー監督お得意の、世界観ぶっ壊す系の映画。
    主人公はしがないサラリーマン(ジャック?)、不眠症で苦しみ、なぜか安らぎを求め、難病を抱えている患者たちの悩みを共有する会に顔を出すようにしてからは不眠症がなくなった。そこで同じように紛れ込むマーラと出会って、また不眠症に。
    ある日の出張中に、住んでる部屋と自慢の家具コレクションが爆破されて?飛行機で出会ったブラッド・ピット演じる危険な男タイラーと仲を深める。
    血を流すこと、痛みを知ること、そこにしか生の実感はない。そんなタイラーの持つ自由でプリミティブな価値観に巻き込まれ、暴力と解放の世界に身を移して行く。
    タイラーのカリスマ性で、物質社会、社会的弱者の鬱憤を晴らす場として与えられた地下闘技場、ファイトクラブへと発展して行く。噂が噂を呼び、どんどん人が集まり、どんどんその鬱憤も大きなものになっていく。そしてテロ集団とも言えるような組織に拡大していく。
    物質社会・消費主義からの解放、そういうイデオロギーでどんどん突き進む、なにかを抱えた奴らが犯罪行為に走って行く画は、決して古臭くなく、未来でもなく、現代にも蔓延る不穏な光景。石鹸だけでなく爆弾を作りまくり、私設軍隊を作り、運動を主導して行くタイラーと、その動きから取り残され焦る僕、が実は二重人格の同一人物でした!というのがどんでん返しのオチ。

    しがないコンピュータショップの店員に銃を突きつけ、昔目指していた夢(獣医)を聞き出し、「六週間後に獣医の勉強をしていなかったら殺す」と脅すシーンも印象的。
    二重人格の事実に気づき、タイラーの存在を殺したのち、マーラと二人で崩れ落ちるビルを眺めるシーンは、なんか不思議にロマンチック。これはこれでハッピーエンドなのかな?
    破壊的で、衝動的で、スリリングで、価値観が揺らぐ、ヤバイ映画。でも、今観て良かった。

  • 1999年 アメリカ

    監督 デヴィッド・フィンチャー

    ブラッド・ピット、エドワード・ノートン、ヘレナ・ボナム=カーター

    何故か見逃していた名作シリーズ。
    ブラピとエドワード・ノートンの演技が素晴らしい。
    途中でタイラー(ブラッド・ピット)が僕(エドワード・ノートン)と気づき、タイラーのプロジェクトの目的がクレジットカード会社などを爆破することだとわかった時に気づいた。
    これってエリオットやんって。(Mr.ROBOT)
    そして勝手に判断した。Mr.ROBOTはきっとこの映画を参考にしているんだろうってことを。

    99年にこの作品を観ていたらタイラーは僕が作った人間だと気づくのにもっと時間がかかったかも。
    そして防犯カメラに映っている僕が一人で殴られてるシーンを観てびっくりしてたかも。
    衝撃を受けてただろうなぁ。

    先にMr.ROBOTで衝撃を受けたので衝撃度合いは小さかった。

    けど、すごい映画だったんだなぁと改めて感心。(原作あったんだ)

    僕がタイラーと機内で知り合う前に空港ですれ違ってたのはあれはサブリミナルの一つだったのね、知らなかった(笑

    あと、タイラーがみんなに与えてたミッションの中に町の看板を変更してたのがあったんだけど、あれの意味がわからなかった。
    結構セリフが難しかったんよねぇぇ、意味わかんないセリフがいくつかあった。

    再視聴しなければならない。

  • 2018年9月2日鑑賞。シンガポール行きの機内にて。不眠に悩む保険員の主人公は偶然知り合った謎の男タイラーに誘われ、「ファイト・クラブ」なる秘密クラブにのめり込んでいくが…。20年近く前の映画、2回目の鑑賞だが映像の迫力・物語の緊張感に役者の凄さ・どうなるか分からないミステリに引き込まれる傑作だと再認識。自分もなにかに悩む暇があったらとりあえず身体を鍛えよう~と思った。(殴り合いは嫌だが)ブラッド・ピットの格好良さが半端ない。ある意味「ハードな秘密基地遊び」みたいな野郎どもの集会が厳格なルールなどを伴い、目的を経て先鋭化していきコントロール不能になる辺り、なんというかリアリティがあり恐ろしい…。原作も面白いようなので読んでみたい。

  • ジャック(エドワード・ノートン)は、保険会社に勤めるヤング・エグゼクティブ。
    ここ数カ月は不眠症に悩み、さまざまな病気を抱える人々が集まる「支援の会」に通い始め、そこで泣くことに快感を覚えるように。
    ある時、やはり「支援の会」中毒の女、マーラ(ヘレナ・ボナム・カーター)に出会い、電話番号を交換する。
    出張先の飛行機で、ジャックはタイラー(ブラッド・ピット)と知り合う。
    フライトから帰ってくるとなぜかアパートの部屋は爆破されており、ジャックは仕方なくタイラーの家に泊めてもらうが、タイラーは自分を力いっぱい殴れという。
    タイラーはエステサロンのゴミ箱から人間の脂肪を盗み出し、石鹸を作って売っていた。
    数日後、ジャックとタイラーは、再び酒場の駐車場で殴り合う。
    次第に見物人は増え、ついにタイラーは酒場の地下室を借りて互いに殴り合う「ファイトクラブ」の設立を宣言する。
    一方でタイラーはマーラを呼び出し、情熱的なセックスを繰り返す。
    「ファイトクラブ」は会員が増え、全国に支部ができるまでになった。
    ついにクラブは、いたずらとテロを組織的に繰り返すようになる。
    タイラーは、ついにクレジット会社のビルを爆破する計画を立てる。ジャックはタイラーを阻止しようと走り回る。
    暴力と狂気に魅入られていく男の姿を描いた異色ドラマ。チャック・パラニュークの同名小説の映画化。
    見えない格差に阻まれて豊かになれないホワイトカラーやブルーカラーの格差社会に対する忿懣や怒りがテロに暴走していく恐ろしさ、物を手に入れても精神的に満たされず消費者としてマスコミに操られるメディアによって作られた物質文明に対するシニカルな目線、文明社会の中で父というお手本を頼りにすることも出来ず古き良き男らしさを表現出来ず彷徨う男たちの不安を去勢されるイメージを散りばめてダークなコメディとして演出し、社会に対する閉塞感が個人の暴力からテロに暴走していく反社会的な内容に自分の中のもう一人の自分が暴走していくサイコスリラーの要素を組み合わせて、革命的なカルト傑作映画になっている。
    エドワード・ノートンの狂気溢れる演技、マッチョなカリスマ性溢れるブラッド・ピット、物語のキーになるヒロインを演じたヘレナ・ボナム・カーターの見事な演技や物質文明に対する反抗的なメッセージが組み合わさって、マッチョになるのでもマスメディアの言いなりの社会の奴隷になるのでもない、マスコミが宣伝するこういうライフスタイルをすれば幸せになれますよというライフスタイル・オブセッションの洗脳から自分を解き放ち自分の殻を壊し、完璧を求めず弱さや欠点を含めたありのままの自分で痛みや苦しみから逃げずに全力で生きるという精神的な革命を起こしてくれるカルト傑作映画。

  • つらいなあと思いながら見続けてたら、まさかの展開でおもしろくなった。自発的に動ける各地のファイトクラブ、収拾つかなそうでこわいなとも思った。

  • デヴィッド・フィンチャー監督と言えば、セブン(1995年)、ゲーム(1997年)など独特な世界観で魅了します。1999年の本作品も、荒唐無稽な話を魅せる作品にまで昇華させた手腕はさすがです。エンディングの1コマに変な画像を入れ込むサブリミナル効果も乙です。
    ブラピとエドワード・ノートンWキャストです。

  • ルールその1

  • エドワード・ノートンさんが現在の生活にストレスを感じ、最初から最後までブツブツ1人でしゃべりっぱなしのクセになる作品。

    ブラッド・ピットが暴力的で迷いのない脳筋行動男をピチピチと楽しそうに演じているし(『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のつまらなさそうなルイの演技とは大違い。)、陽の方向に壊れた女性を演じたらピカイチのヘレナ=ボナム・カーターが良いアクセントになっていました。

    ひたすら暴力的な割にはポカンと終始明るくて、観終わった後は運動をした後のように心がスッキリとしました。
    この主人公みたくなる前に良い方向に人生をファイトしたいです。

  • 途中から(エドワード・ノートンがタイラー(ブラピ)を飛行機乗って各国へ探し回るあたり)もしやこの男がタイラーでは?と思い始め、やっぱすべて妄想だったのだと気づく。
    あの中毒患者の会で出会った女マーラー(ヘレナ・ボナムカーター)も妄想だったんだよね。
    車に轢かれまくってたじゃん。最初の方。
    不眠症に男がタイラーと出会って”ファイトクラブ”という拳で殴り合う会に参加したのがきっかけでいろんなことに目覚め巻き込まれていく。
    よく練られた脚本と思いきや。タイラー(もうひとりの自分)にあんな殴られて吹き飛んだりする?
    どこまでが妄想でどこからが真実かわかりにくかった。
    ボブは実際いたの?

    Fight Club 米 1999年 139分 スターチャンネル
    監督 : デイビッド・フィンチャー
    出演 : エドワード・ノートン ブラッド・ピット ヘレナ・ボナム・カーター

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