V字回復の経営 2年で会社を変えられますか 企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫) [Kindle]
- 日経BP (2006年4月1日発売)


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本 ・電子書籍 (434ページ)
感想・レビュー・書評
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今年のベスト1候補。 著者:三枝氏が実経験した複数の企業再建をベースにした半フィクション。 故に、ビジネス書的なノウハウと、小説の様な人間ドラマとで、夢中で読み進めた。 まとめにある『不振事業の症状50』に頷き、『改革を成功へ導くための要諦50』を反芻する。 結局はやはり「人」なんだなあと。改革する側も、ネガティヴに見ている側も。
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企業をV字回復するには、具体的に何をすればいいかはわからないが、かなりメンタルが強くないと無理であるということはわかった。
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おもしろかった。本書中盤「過激派の出現か」で遅刻して悪態をつく輩に黒岩がバチギレするシーンは読んでハラハラした。今時なら「怒声を張りあげる」ことがコンテキスト無視で負けとかダメみたいな扱いになりそう
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<月曜日が待ち遠しくなる本>
ストーリー仕立てで、ビジネスの要諦が分かる傑作。
陳腐で非現実的なストーリーが多く見られるビジネス書の中で、本書は、間違いなく実例に基づいて作られている。
何度も「あれ、ウチの会社のことか?」と訝ったほど、リアリティに満ちているのだ。
だから、ビジネス書が苦手な人でもつい引き込まれて読み通してしまう。
企業における現状改革の処方箋として有効。
企業は、部や課といった組織に分けられているが、その組織一つ一つが常に現状改革を行なっていかないと、会社は活力を失って衰退していく。
その意味で、本書は、中間管理職が「経営者」そのものであることを、実話に近いストーリーとして語ったものと言える。
中間管理職である「経営者」は、本書を読むと、身につまされ、我が事のように登場人物たちと一緒に考え始める。
そして、現実のビジネスに向かう時も、その延長線で考え続けるようになる。
そして、ある時ふと思うのだ。
考えが前に進んでいるのではないか、と。
それは、本書で、ビジネスの考え方の基本を学んだおかげだ。
人は実際の仕事を通じて学ぶ。
だが、その学びは、独りよがりだったり、偶々上手くいっただけかもしれない。
だから、経験に基づく自分なりの「仕事の流儀」(「武勇談」)は、危険なのだ。
本書は、実践の学びに、論理を与えてくれる。
そして、新たな実践に誘ってくれる。
通常のビジネス書は、現実から抽出された論理を中心に語られる。
その多くは正しい。
だが、それはすんなりとは耳に入ってこない。
論理の背景にあるリアルな事実が捨象されているからだ。
本書は、そのリアルな事実を目の当たりにさせてくれることで、論理が生まれる過程までわかるようになっている。
部下を持った際、必読書として、部内の全員に読んでもらった。
そして、本書がキー概念として取り上げている「ビジネスのサイクル」については、部内会議で毎回確認した。
普通、上司が本で読んだ知識を使おうとしても、誰も反応しない。
「笛吹けども、爾ら踊らず」が通例なのだ。
だが、全員が同じ本を読み、ある種の共感を共有すると、チームワークが見る見る高まってゆく。
全員が同じ知識•認識を持つことで、阿吽の呼吸が通用するようになるのだ。
「ビジネスのサイクル」が概念ではなく、実践論理として生き生きと活用出来ていることを実感できた瞬間だ。
本書は、行動に駆り立てる書でもある。
読むと、実践したくてたまらなくなるのだ。
土日を挟むと、月曜日が待ち遠しくなる。
えっ、土日が待ち遠しくなる、の間違いではないのか。
確かに、土日が待ち遠しい日々を長く過ごしてきた。
しかし、意識が少し変わるだけで、月曜日が待ち遠しくなるのだ。
長い会社人生、仕事が面白くなくてはやってられない。
そして、仕事は自分で面白くすることが出来る。
そんなことを教えてくれた愛すべき本だ。
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■改革プレゼン後の、時間軸に合わない業績の急回復→ただ、たるんでただけだった、という話。
■人々の心が熱くなっているうちでないと、染みついた行動パターンは変えられない。揺らしてから、短期間で改革を完了するのが必須。さもないと、政治的に元の行動パターンに再び収束してしまう。
★個人の習慣を変えようとする際にもあてはまりそう。 -
やはり面白い。5年前に読んでわからなかったことが、自分の経験を通して実感できた
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戦略コンサルタントの著者が過去コマツ産機を立て直した話をベースとした企業再生のストーリー。事業の再生はかんたんなことではなく、多くの反対派がいる中で慎重かつ大胆に改革を進めていかなければならない。その難しさとやりがいを肌で感じることができる。
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文句なしに勉強になりました。管理者、経営者に絶対読んでほしいです。
マーケティングマネジメントを理解していないとこの本のすばらしさは伝わらないと思います。まして私の身近な企業のことで感動しました。
著者プロフィール
三枝匡の作品





