俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスα) [Kindle]

著者 :
  • 小学館
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感想・レビュー・書評

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  • 再読。昔はこの本の良さがわからなかったのですが、今はやっと実感できるようになって嬉しく思います。
    あーでもないこーでもないとドロドロの小宇宙で、読んでいてふんわりイラっとしたりもする中でも、彼らの取ってしまう行動や心理描写の鋭さにリアリティを感じたり共感させられたり、感銘を受けました。
    すごい作家さんだな〜ほんと。。。せとな先生の作品は揺さぶられます。

  • 妻と離婚した恭一。だが今ヶ瀬との男同士の微妙な関係は、今も続いていた。
    今ヶ瀬に抱かれることに慣らされてゆく日々。ところが、恭一に思いを寄せる会社の部下・たまきの存在が2人の関係を大きく揺るがし始め…!?
    デジタル少女まんが誌「モバフラ」で配信された、水城せとな大人気シリーズに、新作描きおろしを加えた完結編!!

    今ヶ瀬との関係に溺れながらも、今ヶ瀬の気持ちに向き合うのを迷う恭一。
    恭一から欲しい濃密な時間をもらいながらも、恭一の気持ちを信じきれない今ヶ瀬。
    恭一を慕うたまきの想いに応える為、一度は今ヶ瀬を振るが、振り切れない恭一の葛藤がメインで描かれていて、今ヶ瀬が単に面倒くさい奴になっている嫌いはあるけど、若い情熱のまま相手を振り回していられない年頃に差し掛かるアラサーの男のラブストーリーとして読み応えがある完結編。

  • タイトルの秀逸さよ…。もー会わない今度こそ終わりにする!と決心したもののズルズル。
    まあそうだ、学生時代から患ってるのにそんなに簡単に断ち切れないでしょう。
    「もう弾倉尽きましたよ」とか、セリフ回しが好きだなあ。未練と諦めの狭間でガタガタで支離滅裂になる今ヶ瀬さんと対照的に、腹くくってくる大伴さん。
    本来ヘテロである自分が、同性と恋愛することを選ぶということが、元々ゲイである今ヶ瀬さんと違ってどんだけ覚悟を決めているか。
    そうだよね。ゲイ側ばかり大変だ不利だって思ってたけど、セクシャリティを変えるってことはほんと、後戻りできない域に飛び込むってことだし。

    「今度こそだめだ」が明日か明後日か数年後か…もしくは一生来ないのか、わからない。ずっと幸せに暮らしましためでたしめでたし、じゃない。今ヶ瀬さんが不安に耐えられるのかなとか…でも、不安要素ってどのカップルにもあるっちゃあるしね。
    そうだなあ、こういうお話が読みたかったかもしれない。

  • 「窮鼠はチーズの夢を見る」のつづき。

  • 恋愛ショコラティエの人の本で手に取ったが。あかん。これBLやった。結構露骨な描写もあるけど、話としては不器用な二人の恋物語ではあったが。「…対等っていうのは…同じ重さの気持ちを持ちたいって意味だよ」押し切られて開発されて。ぐずぐずもいいとこだけど、仕事とプライベートは別物でね。その上、頭が悪いわけじゃなく。どこか後ろめたさすら感じていて。こういう人が厄介かもしれない。「一番厄介な事から片付けようって思っただけだよ」やっぱり厄介かもしれない。

  • めっちゃジェットコースターてか、踏み絵?
    \BのLが好きかー!?好きなのかー!?/と試されているような疲労感。で、結局は今ヶ瀬が少女マンガ界のひとだったという脱力感がよかったな!

  • 今ヶ瀬の想いの深さは、深まるばかりなのに、ちょっとしたことからトラブルを繰り返してしまうあたり恋愛の終わりが見えてしまうようで胸が痛くなった。好きだからこそ去っていく今ヶ瀬の姿が悲しいなぁ。そして今ヶ瀬、よく耐えた!!そしてこの二人に訪れた平穏が続いてくれますように。

  • 2013/09/28購入・10/20読了。

    レディースコミックで連載していたのか…。それにしても何故よりを戻せたのかが不思議。その場しのぎだなぁ。

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

「2015年 『柘榴姫社交倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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