- Amazon.co.jp ・電子書籍 (324ページ)
感想・レビュー・書評
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一途に義を重んじる光圀の姿に、今の日本人にはない一途さを感じた。一方で、今無いゆえに理解できない部分でもあった。
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中巻は水戸藩主になるまでを収録、光圀の生き様を形作る章といったところ。親しいものたちの死に対する嘆きとその描写力には圧倒されるけど、それは生き方に悩む光圀の姿をちゃんと描いているからだと思った。日付まで史実に沿っているのはさすが。泰姫とのやり取りはちょっとやり過ぎというかなんというか。
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水戸光圀の生涯をおった作品20歳〜30代ぐらいまででしょうか、父、兄が深く物語に絡み、光圀がいだく「義」が形になるところ。
この物語は、光圀が最後に自分の手で殺した男の話が物語りを一貫しているのだが、まだその男の話はほとんど出てきていない。
ただ下巻につながる重要な物語の流れがあります。 -
光圀が水戸藩主になるまで。
火事になったら逃げるしかない、病気になったら死を覚悟するしかない時代、次期藩主として大切な人を見送る悲しみや懊悩とどう対峙するか、目が離せなくなりましたね。また、新たな登場人物が光圀にどう絡んでくるか、今後の楽しみもできました。 -
おもしろさ、つづきます!
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読み進めていくと,怒りを覚えた,そして,ふと気付くと喜びに満たされていた.楽しい空気に心が弾み,思わずにんまり.なのに最後は哀しみのどん底.なぜ天は掛けがえのない者を与え,そして奪うのだろう.失って初めて気付く,そのひとの存在に・・・・現実もそうなんだよね.
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親友二人に、最愛の妻であり最強の同志を得ている光圀は本当に幸せだと思う。