浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
3.78
  • (2)
  • (3)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 42
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (384ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ついに本シリーズでもフェルマーの最終定理が取り上げられました。フェルマーの最終定理とは数学が好きな私でも全く理解できないくらい難解なものです。なので本書を読む際もかなり身構えていました。しかし、内容は私の想像とは全く違いました。最後のトリックはすごく単純かつ面白いものでした。更に数学の虫である登場人物の計算できない恋や愛に対して奮闘する様子も見ていてホッとするものでした。

     与えられた殺人のトリック=問題は非常にシンプル。犯人や動機=答えもシンプル。しかし、そこに行き着くまでの過程がものすごく複雑でした。これは数学の問題でいわいる良問と言われる構造です。本書のタイトルでもあるフェルマーの最終定理もこれに該当します。

     筆者からの挑戦状も面白く、ワクワクしながら読み進められました。

  • 数学をテーマにしたミステリー。フェルマーの最終定理を中心に扱っている。
    数学の扱いに力を入れているのでミステリーとしては普通。
    フェルマーの最終定理への興味はわいた。

  • フェルマーの最終定理という数学に疎い一般人でも知っているこの難問がここで出てくるとは思わなかった。事件を解決して、遺産の隠し場所も発見し、安心しきった頃に出てきたあの人の正体に驚かされた。油断しきった頃にいい意味での裏切りは本当に心地いいと思う。このシリーズを引き続き読み続けていきたい。

  • まえがきにある様にトリックにこだわりすぎ、作者のやりたい事全部乗せの本作。楽しいんだろうなぁ〜

    伏線はあるんだろうけど、今までのストーリーとはちょっと外れた感じがした。
    でも数学要素は変わらず随所に取り入れられており、聞いたことある言葉もない言葉もどんどん入ってくる楽しさは健在

    巻数の1/2とか付けるのは管理しづらくなるのでやめて欲しいですw

  • 数学漬けミステリ。
    面白いんだけど、流石に長編はつらいなー。
    原因は自分の数学知識不足と判ってはいるけど。。。
    別冊付録として、図や数式があると読みやすいかも。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

青柳碧人の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×