- Amazon.co.jp ・電子書籍 (238ページ)
感想・レビュー・書評
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読む手を止められなかった。エンタメ作品だと分かっていても、清丸以外の登場人物の気持ちは大なり小なり理解できる部分もあり、何ともやり切れない気分になる箇所が多かった。
モヤモヤする読了感だが、面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2人の少女を惨殺した殺人鬼の命に10億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた5人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか? 警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。
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こんな時でも一気読み。いままで10年以上も知らなかったのはダメダメですね。
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4月に映画上映されることを知り、さっそくKindleで即買いして
読みましたが、映画の予告の期待通り
スリリングな展開で全く休憩の余地がありません。
次々と襲ってくる刺客との戦いと心理戦。
守る相手が、少女2人を虐殺した外道だけに
警護にあたる5人の警察官のすさまじい心の葛藤が伝わってきます。
車、新幹線、そして徒歩と展開の変わる中で
自分が住んでいる愛知県やなじみ深い静岡県が主戦場になっていくと
さらにストーリーに引き込まれていきます。
ラストにはさらに切ない展開が待っていて
これはすごい!とうならされます。
類似策だと思っていた映画「SWAT」を超える作品。
映画を見るのがさらに楽しみになりました。
タイトルである「藁の楯」は
神の目から見れば、人がどんなに命を永らえようとあがいたところで、
所詮それは藁の楯を手に戦場に赴くようなものである。
というハンコックさんの言葉からきているようです。
このタイトル、すっごく惹きつけられますよね。 -
【小説版リアル鬼ごっこ】
あっちはラノベ版で、この木内作品こそが本物のリアル鬼ごっこだったんだ!
我々読者が暮らす実存社会(あるいはそれに大変近しい近代国家)を舞台に起こる変則的デスゲーム
この手の作品でようやくズドンとど真ん中に撃ち込んでくれた作品
ゲーム性を持つストーリーの中で複数の人の生死を扱うなら当然最低限の文章力は欲しい
もうこの時点で本作こそが求めていた小説版リアル鬼ごっこだ
そしてちゃんと面白い
満足満足 -
原作と映画両方見ました。原作はより自然な人間の感情がでていて面白かったです。特にお父さん。。。
大事なものを失うという経験がまだ少ないのでとやかくは言えませんが、かなり感情移入しました。映画は映画、原作は原作で別のものとして楽しむのがいいなと思います。 -
正直ビーバップは大好きで、その著者の小説って知らなかった。良くも悪くも映画化が先にあるかの内容だなと思ったら、映画監督もされてるそう。納得。正直、銘刈の使命感はずっとモヤモヤする。皆が金に目が眩んでるだけの書き方だけど、この犯人相手ならそれだけじゃないはず