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- / ISBN・EAN: 4547462083128
おとなのけんか [DVD]の感想・レビュー・書評
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予告や前情報からは、ポランスキーなのにこぢんまりとした映画なのかー……と若干躊躇していたが、仕事で疲れた頭をかなり癒してくれた。
お互いにおとなの対応→アラが見えてくる→突っ込む→突っ込まれる→徒党を組む→徒党は瓦解する→2対2から1対1対1対1へ。
だんだん「怖くなる」。あーそれ言っちゃおしまいだよー、とか、そんな状態で酒を飲んだら止まらなくなるだろー、とか。
この流れが本当に流麗で、舞台劇みたいだなーと思っていたら実際にそうだったのね。
個人的には、あ! 携帯を! のシーンに快哉を叫ぶ。
またジョディ・フォスターのペネロペのインテリぶった皮の「はげかた」が非常にキュート! -
11歳の少年が遊んでいて友達の少年を小突いて怪我をさせてしまう。
怪我をさせた少年の両親が怪我をした両親のもとを訪ねる。
最初は寛容な態度を見せる被害者両親、謙虚に謝罪の姿勢を見せる加害者両親、
社会的な顔で取り繕い、何とかまるく収まりそうになるのだが、
些細なことがいくつか重なって、ボロが出始める。
それぞれの両親の計4人がリビングで話し合うだけの作品。
が、演じる4人の役者の奥深さに、精密に計算された舞台を観るように、
引き込まれていく。
口論の論点は次第に、被害者-加害者だけでなく、
それぞれの夫婦間の対立、男-女、男-男、女-女、父-母、
家族-仕事、世俗-理想などなど、様々な対立軸へ飛躍していく。
こうした、怒りという感情が引き出す、様々な「飛躍」の妙が実に見事。
子どもケンカの話をしていたはずなのに、というシーンは、
鑑賞者の思い当たる節を刺激する。
時折、苦笑いしながら鑑賞する大人の作品。
タイトルを全部ひらがなで「おとなのけんか」とした訳者は優秀。
(原題の「Carnage」は虐殺という意味) -
リビングで繰り広げられる大人同士のどーでもいいいざこざを題材にしたワンシチュエーションコメディってところ。
オープニングロールとエンディングロールにしか出てこないが、子ども同士の様子を見ると、おそらく主題としては大人になるほどプライドやら体裁が邪魔をして子どもよりもしょうもない争いをしてますよっていう感じだろう。
内容としても非常にしょうもない、が面白い。
ハムスター、食べ物、本、ドライヤー・コロン、酒、葉巻、そして何より電話と小物の使い方が鬱陶しいほど上手いという印象。
それらをはさむことで本題からどんどん話が逸れてややこしいことになる。
言い争いも加害者夫婦と被害者夫婦の争いのみというわけでなく、ときには男と女であったり、率直派と穏便派であったり。なぜか3対1となることも。
それぞれの特徴を考えると、無関心・単刀直入型、溜めこみ・(いろんなものが)爆発型、表は事なかれ・裏はつっかかり型、ヒステリック・激情型という感じだろうが、共通しているのはみんな正直子どもとかどうでもよくて、自分が一番かわいいこと。 -
字幕: 牧野琴子
互いの子供同士で起きた喧嘩を、最初は「大人らしく」平和裏に解決しようとする二夫婦。その「おとな」の仮面が徐々に剥がれてきて、言葉遣いは大人ながらも、やってることは子供の喧嘩と大差なくなっていく。
最初は、これがあと1時間続くのかと思ったけれど、次第に非難する対象がシフトしていき、そのシフトチェンジの会話の流れがとても自然で、気付いたらグイグイ引き込まれた。宙に浮いたエンディングもいいし、親の心子知らず(?)なエンドロールもシニカルでいい。
欲を言うなら、クリストフ・ヴァルツとケイト・ウィンスレットに比べるとジョディ・フォスターとジョン・C・ライリーの演技がちょっと大味で残念だった。(ジョディ・フォスターはこの役を演じるには体温が低すぎる気がするし。)
原作の戯曲をウェストエンド(レイフ・ファインズ、タムシン・グレイグ)、ブロードウェイ(ジェフ・ダニエルズ、ホープ・デイヴィス)、パリ(アンドレ・マルコン、イザベル・ユペール)でも上演したらしいけれど、どれも観てみたかったな。特にブロードウェイ版。 -
ペネロピ(ジョディ・フォスターさん)とマイケル( ジョン・C・ライリーさん)のロングストリート夫妻は息子のイーサンが同級生のザカリーから棒で殴られ前歯二本を失った事の後始末をする為にザカリーの父・アラン(クリストフ・ヴァルツさん)とナンシー(ケイト・ウィンスレットさん)のカウワン夫妻を自宅に呼びつけ話し合いをしていた。両夫妻が感情的にならず丸く収まったと思いきや、話し合いは思わぬ方向に向かっていく。自分たちの子どもの可愛さゆえ、我を忘れ見失う大人たち。。。醜いものです。
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超超超低予算笑
タイトルまんま、マンションの一室で繰り広げられるおとなのけんかを延々と(といっても80分ないくらいなんだが…苦笑)わりとシュール。
子ども同士の喧嘩で歯を折った息子と折られた息子の親同士で話し合う会が設けられるのだが本当シュール。
コーヒー、まずいケーキにぬるくまずいコーラをだされ嘔吐し、お気に入りの画集の上にゲロ吐かれたものだから一方はもう激怒。その後も旦那の携帯を花瓶に沈めたり、なんかほんとてんやわんやなんだけど、人間性がすごい出てた、面白いくらいに。
ラストが秀悦だと思う。水没した携帯が鳴り、外に捨てたハムスターのキョロキョロとしたどアップで締めくくるんだもん。素晴らしかった。皮肉だなー -
HUMICでの請求記号「DVD14/0013/楽楽 : 最上級/(79分)」
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