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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (175ページ)
感想・レビュー・書評
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金田一探偵のジュブナイルで『大迷宮』に続く立花滋少年の第二の事件です。▲金ピカのフロックコートに身を包み、金ピカのシルクハットを逆さに持つ『金色の魔術師』は七人の少年少女を生贄にすべく怪しい動きをとる。滋は少年探偵団として大人と連携して立ち向かうが▼赤星博士の仕業なのか?生贄とは?礼拝堂で行われる怪しい儀式は何なのか?金田一探偵が『大迷宮』『女王蜂』で疲れ切り、関西の海辺で静養中とのことで、推薦された黒猫先生とは?合言葉「黒猫千匹、白猫百匹」とは?とても楽しい作品です。ぜひお楽しみください。(1952年)
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子どもの頃に読んで思い入れのある本。
ドキドキしながら繰り返し読んだ。
おさがりでもらったんだっけ?
地方に住んでる私が吉祥寺や三軒茶屋という地名を覚えたのはこの本だった。戦後すぐの時代を舞台にしたこの本で描かれているそれらの場所は似ても似つかないものだけど。
郊外はまだ焼野原が広がる東京。戦争からの復興期の街。サーカスや映画館。時代の空気がたまらなく良い。
大好きだった江戸川乱歩の二十面相シリーズとは、また違う独特の雰囲気に夢中になった。冒険ものの要素が強かった(と思う)二十面相シリーズに対して、怪奇小説味が強い(と思う)「金色の魔術師」は子ども心をくすぐった。
挿絵もよかった。本はもうとっくに手元に無いけど、場面ごとの挿絵を鮮明に思い出す。
kindle版にも挿絵が再現されてると最高なんだけどな。
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