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感想・レビュー・書評
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昔の講演録なので、実験に使われる道具が全く馴染みのないものなのと、図解が貧弱なので今ひとつだった
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ロウソクという身近なものから科学の話をするのが美しかった。ロウソクの火が不思議だった頃を思い出させる。
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子供の頃、理科が好きだったので、それなりに身の回りの現象と科学を紐付けて考えてると思ってたんだけど、まだまだ解像度が低くて、自分がちゃんと理解していないところは突き詰めて考えられてなかったなと思い知らされた。
学校でもこうやって教えてくれたら、もっと科学好きな人が増えるんじゃないだろうか。
ただ、動画とかだともっとよかったかな。あんまり科学に興味がない人には、この形態だと辛いかも知れない。 -
ノーベル科学賞受賞の吉野彰さんが科学を志す契機となったファラデー「ローソクの科学」の本を実際にテレビ番組に出演して本書を紹介しています。
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ロウソクの科学は大変良書で、学生には丁寧に読んで欲しい本です。が、この版は図と本文との対応が一切取れていないという致命的な欠点があります。翻訳独特の言い回しも馴染まないと思いますので、別の版で読みましょう。多くでています。
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1861年末のクリスマス休暇にロンドンの王立研究所で催された連続6回の講演の記録(解説より)。講演者のファラデーはあのファラデーで、この時から始まったクリスマス講演はその後毎年恒例となり、現在でも続いている。
1861年といえば日本は江戸時代末期で、鎖国が終わってから明治が始まるまでの間にあたるが、イギリスはすでに議会制民主主義になっていた。アメリカでは南北戦争が起きていた。世界的に、科学技術が一般市民にとって身近になりつつある時代だったのだと思う。
この講演ではロウソクの燃焼という現象を科学的に解説しているものだが、講演会場に多くの実験器具を持ち込み、聴衆の前で実演しながら話を進めている。今だったら安全面で問題になりそうな実験も含まれているが、きっと魅力的な講演だっただろう。
当時の聴衆はどんな人達だったろうか。解説には「美しい衣服をまとった王侯貴族から一般市民の子弟まで、ロンドン中のあらゆる階層をひきよせた」とある。聴衆の反応については記録されていないが、帰宅して自分でもやってみることを推奨する言葉も多数あり、ワクワクしながら実際にやってみた人も多かったのではないだろうか。
高貴な方々が聴衆に含まれていたためか、言葉遣いが「~~であります」調で丁寧すぎてまわりくどい印象もある。ジェントルな雰囲気は良いが、英語の原文にそんな表現があるのだろうか。翻訳の問題な気もする。ちなみに翻訳されたのは1962年で、訳者の三石巌氏の本業は物理学者だそうだ。同じ内容で別の訳者によるものが岩波書店から出版されているので、機会があったら比較してみたい。 -
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