堕落論 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA / 角川書店
4.29
  • (3)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 43
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (280ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 戦後まもなく発売されたという本、にしてはずいぶんと思い切った内容が書かれています(笑)

    坂口氏の日本社会、文学、思想、文化にたいしての生身の危機感(理路整然とした根拠に基づいて話す、ということと対比した意味で)から発せられる声は本質的であり、実際的だ。

    そして、大多数の声=正しい声となり、正しい道となりそこから外れないことが第一義となり易い日本社会だったからこそ、生まれた本かもしれない。

    文学とはなんぞや?という問いの答えに、思想的で頭でっかちだったり概念的すぎて結局なにを言ってるのか分からなかったり退廃的な屈折したものでもなく、文学のneedsを的確に捉え表現している。

    好きなように喋っている、(ように見せているだけかもしれないが)けれどもこちら側にしっかり“届く”のは現実を見極める、もうそうセンスなんだろう。

全1件中 1 - 1件を表示

プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

堕落論 (角川文庫)のその他の作品

坂口安吾の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

ツイートする