- Amazon.co.jp ・電子書籍 (366ページ)
感想・レビュー・書評
-
【印象に残った話】
・フリーのビジネスモデルは大きく四種類
・1つ目は、内部相互補助
・1つ買ったら2つ目タダ等
・結局みんな、喜んで金を払う
・2つ目は、三者間市場
・テレビ等メディアが制作物をタダかそれに近い価格で消費者に提供
・宣伝したい企業から広告収入を得る
・3つ目は、フリーミアム
・基本版を無料、プロ版を有料で提供
・五パーセントルール、つまり五パーセントの有料ユーザーが残りの無料ユーザーを支えるビジネスモデル
・4つ目は非貨幣市場
・対価を期待せずに労働する
・Yahoo知恵袋の回答で評判を得たい、無料であげますをして評判を得たい、無料で音楽配信してCD売上伸ばしたい等
【アクションプラン】
・自作のコンテンツをフリーミアム戦略で売る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンテンツ産業は無料になりたがっている、というのが本書の主張。
では、既存産業の利用料を無料に引きずりおろすのに、うちの家業たる大家業で無料を実現することを考えてみた。
以下、妄想である。
不動産業ではシェアリング、サブスクリプションモデルがここ数年で新しい業態としてできつつある。
家に住むとして昨今のサービスとして代表的なのは、
ADDress:定額住み放題。形態は共同賃貸借契約。
HufH:定額住み放題。形態は簡易宿泊所による旅館業法
OYO:とても簡単な不動産屋
Airbnb:民泊
このくらいしか知らないが、当たり前田のクラッカーだけど無料ではない。当然。
「無料 家賃」でネット検索してみると、家賃無料期間のフリーレントや、田舎で探せなど結果は出てくるけどそうじゃなくて。
さてどうやれば家賃が無料で提供できるのか考えてみた。
思いついたのは学生寮。
一部屋をいくつかに区切った簡易宿泊所のようなスペースをゼロ円で提供する。
その代わりに、月に何回か求人サイトのイベント・セミナーに参加することを条件にするとか。
家賃の肩代わりしてもらう相手は就職サイト会社。
就職サイト会社が学生を企業と引き合わせるのを仲介するなら、その就職サイト会社に家主が学生を仲介してもよいのでは。
そうやって、イベント・セミナーに学生を参加させるのに協力する代わりに家賃を肩代わりしてもらうのはどうだろう。
学生としても無料で寝場所は確保できるし、無理やりにでも就職に対して考えておいた方がいいはず(という俺の経験上)。
もし全然うまくいかなかったら?
だったら民泊か簡易宿泊所にしちゃえばいいんじゃないの。
以上、妄想でした。
大家業引継ぎを目論んでGW中は10年ぶりくらいに宅建のお勉強中です。
ヒマなので。 -
お金を払わなければ価値のあるものは手に入らない、フリーは常にコストを隠している。
デジタルが推進している世の中で無料のサービスがたくさん供給されているが、実は裏で収益マネジメントがされているという話。これらをフリーミアム戦略というが、結びだけ読めば事足りる。 -
"今"を読んでいる気がする、全く古びていない。
-
ネット初期世代の自分としてはとても面白かった。
情報は無料に成る流れはやはり止められそうにないね。
デジタルコピーは劣化しないから。
でも、まともな情報源としての新聞は必要なんだよね。
今後、どう成っていくのか?NHKみたいに成るのかね?
パチンコも50銭パチンコとか出てきて、その内0円パチも出てくるんだろうなぁ。
そうしたら、その後の中毒者生産にも成りそうだから法律で禁止されそうだなぁ。 -
【 #書籍紹介 】#BizHack
10年以上前の #クリス・アンダーソン 氏の
ベストセラー本です。
フリーなものが増えた今、
再度読み直してみて、あなたのビジネスにあてはめて、
考えてみるのも良いかもしれません。
古さは感じません。
#フリー<無料>からお金を生みだす新戦略
https://amzn.to/3qnnr72
2021/1/16 -
無料から生まれるビジネスの手法について紹介している。
-
まず、この本が、キンドルで読み放題になっているのが素晴らしい。
2009年の発行の本だが、今読んでもタメになる。でもさて自分の足元で組み立てるのは難しい。
フリーについて、「タダほど高いものはない」と日本の諺があるが、ネット社会ではフリーが当たり前になっている。フリーとは、自由と無料の二つの意味を持つ。
そして、フリーは、古い英語のルーツはフレンドだった。
物質産業では、ジレットの替え刃の例が出されている。
銀行に預金すると、ジレットカミソリがもらえた。そこから、カミソリ刃が売れるようになる。
まぁ。コピー機などトレーナーで同じだ。使う概念と買う概念がうまく組み合っている。
フルーツゼリーの素、JELLO。先ずは、そのレシピ本を徹底して配り、その地域に販促する。
話題を作って、売り切ってしまう。レシピ本がフリーだった。タダであげて、そのものの需要を作り出す。
非物質産業になると先ずは使ってもらって、そこからお金を取るという考え方ができた。
ネットとフリーはキレイにリンクしていた。
ユーチューバーの存在は、フリーという価値を自分の利益に結びつけた。
フリーのパラドックス。料金を取らないことで、大金を稼ぐ。
売れ筋商品の棚からではなく、無限に続く商品棚から、なんでも選べるようになり、売れない商品が宝の山となる。ネットのフリー空間のロングテイル戦略。
「一つ買えば、もう一つはタダ」は、一つの価格に二つが含まれている。
「送料無料」は、商品の中に送料が含まれている。
有料利用者が、無料利用者をカバーしている。
どんなモノやサービスでも、価格は原価ではなく心理学をもとに決められる。
ただ、この著者は、どうもまとめる力がないのか、自然薯を掘るような作業を繰り返しする。
多分「フリーという概念」を多面的にみようとして、くどくなっている。
フリーの敵は、ムダだ。フリーの最後の形として、海賊行為、不正コピーがある。
不正コピーは、自分たちの作品をもっと多くの潜在的ファンに届けるための、コストかからないマーケティング手法なのである。アーティストにとっての敵は
情報は、フリーになるべきだというよりフリーになりたがるのだ。
潤沢な情報はフリーになりたがる。稀少な情報は高価になりたがる。
情報は、違いを生む違いなのだ。経済学は、稀少な資源をめぐる選択の科学である。
イスラム法は、利子を取ることを禁じていた。利息を貪るものは、悪魔に取り憑かれたものだという。カールマルクスは、共同所有権を主張し、支払い能力に応じてではなく、必要に応じた分配をすべきだとした。
人類の歴史において、人間が得られる食物の量を決めてきたのは肥料だ。動物と人間の排泄物を中心とした肥料をどれだけ使えるかで決まった。うーん。この説明は面白いけど、フリーとどう関わるかが見えてこない。
新しいサービスは、「これはクールだろうか?」「みんなは欲しがるか?」「テクノロジーをうまく使えるか?」「儲かるか?」というような問いかけから生まれる。
グーグルの売っているのは広告スペースではなく、ユーザーの意思だ。
このフリー概念。どう使い切るか?それが、今後を決めそうだ。
クリス・アンダーソンの作品





