それもまたちいさな光 (文春文庫) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 普段小説はほとんど読まないのですが、たまにはと思って図書館で手に取りました。
    個人的には読みやすい文体の作家さんです。角田さんの作品で読んだことがあるものは数えるほどですが、今作を読んで好きな作家さんかもと思いました。

    なぜラジオのDJが出てくるのだろうと思っていたら、巻末にあった対談で企画ものだったとわかり、ちょっと納得しました。
    タイトル通りの内容です。

  • とくに

  • 35歳独身の仁絵、幼馴染の雄大を中心としながら、同世代の女性3人の恋と人生を絡めながら、味わい深い物語になっている。激しい愛、熱情とは異なるじわっと深まっていく絆が培われていく愛もあると思う。

  • 面白かった。
    角田さんは地の文が本当に面白い。

  • ・灯台もと暗しは明るい方を探しに行った結果見つけられるもの
    ・幼なじみと共に歩んでいく事も幼なじみと離れて色々な経験をした結果
    ・人間関係どのようにスタートするかは全てはタイミングで、今までの出来事や経験は無駄な事は何一つない

    https://twitter.com/mocmac24

  • ラジオパーソナリティの話がいちばんよかったかなぁ。

    おおきなできごとがあろうとなかろうと、まいにちが進んでいく。
    特にむかしの年代の人々(親世代)の描かれ方が、やっぱりいま見るととっても前時代的で、それはよくも悪くもリアルなのかもしれないけど、
    でもやっぱりいま見ると、ジェンダーとか恋愛とか、「ふつう」とか…
    35まで独身だったら結婚しようとかっていう発言も、違和感あるな。ない人がまだほとんどなんだろうな。


  • 幼馴染との結婚話だったり、不倫関係の行く末だったり、それぞれの恋愛事情。
    正直、ラジオのパーソナリティーが話す内容ぐらい、どうでもいい恋愛話。

    でも、そんなどうでもいいような話が、時間や空間を埋めてくれたり、会話のネタになったりと、人の救いになる時ってある。

    確かに体調が悪い時って、テレビを見るのも、本を持って目で読書するも辛い時がある。
    耳から受動的に入ってくる、ラジオという存在は、そんな時、特別だと思う。

  • 電子図書

    ラジオDJの声から始まるストーリー
    会社でこの声を聞く事が日課の女性を中心に
    友達の恋愛も最後にスッとまとまるのが
    やっぱり好きな作家さん❤︎

    燃え上がるような気持ちはないけど
    日々を一緒に過ごすと決める結婚だったり
    報われない恋だったり、不倫だったり
    色んな恋愛ストーリー

    恋焦がれるような恋愛に憧れるけど
    何となく聞いてしまう日常に寄り添うラジオのような恋愛がもしかしたら一番幸せなのかもなーと
    思わせてくれる1冊でした

  • 文体がわりとすき。穏やかな話なのだけど、構成がちゃんと王道だなーと思いました。

  • いろんな恋や愛があると思う。のめりこんだなーって懐かしく、思い出せるようでありたい。今後自分がどうなりたいか、どんな関係が欲しいのか、イメージしていくことが大切。
    私もラジオ好きなので、「わかる!」って共感しながら読めました。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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