「なんでそう飽きっぽいのっ!!」と、母親が怒鳴る。
多くの昭和40年男が、同じように叱られ続けたのではないだろうか?
だがこれは仕方のないことだった。
興味をそそられる魅力的なブームが、次々と巻き起こっていたのだから。
俺たちは決して飽きっぽいのではない。
どこまでもどん欲だったのだ。
「そう言う母さんだって、紅茶キノコはすぐに飽きたじゃないか」なんて反論はやぶ蛇だから飲み込んで、我慢しながら眺めるだけのブームもたくさんあった。
どれに乗るかそうでないかは人生の岐路だったといえる。
夢中になったその分だけ今の自分に色濃く影響を残し、人格形成にまで関与している!?
そう、俺たちの成長にブームは不可欠だったのだ。
今回は少年期から大人の入リ口までの間に巻き起こり、俺たちを虜にした6つブームをセレクト。
今も胸をときめかせてくれるブームの数々を再検証するぞ。