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感想・レビュー・書評
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ニューヨーク市警を舞台になんちゃない日常をつらつらと描いた物語。ド派手な事件はないし、いたって地味な日常。だけど、そこには大なり小なり悩みと喜びはあるわけで。最大の事件は彼のジンクス。面白がってる人もいれば、無関心を装う人もいて。それぞれ。その事件が起きた結果は、じいさんなんでやねんと突っ込みたくもなるが、慌てると思わぬことをするのが人の性でもあるわけで。それが日常でもあるのかもね。と。
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ニューヨーク市警察51分署に勤める警官たちの日常物語。基本的に1話完結で、群像劇で、海外ドラマっぽい。とはいってもいわゆる「刑事もの」ではなく、怪事件の謎を解くとか凶悪犯を捕まえるとか、そういう派手な事件が起こるわけではない。そういうことも日常の一部になりえる人たちが、キャリア、結婚、人の噂、親の干渉、誇り、寂しさ、などと向き合う様が描かれる。
親に自分の仕事を理解してもらえない女性巡査のモーリーン。
ESU(緊急出動部隊)志望で、内勤巡査の内気なハウスマンやビール腹のベテラン巡査タイラーを見下しがちのアーロン。
『Danza』に出てきた刑事コンビ、キースとヴァル。部下からの信頼の厚い警部補のヴォス。ヴォスとは腐れ縁の日本人ジャーナリスト、アキ。みんなの行きつけのデリの主人、ラス。なーどなど。
2巻まで出ており、これで「シーズン1完結」ということらしい。続くかも、ということなら嬉しいな。
ところで私は漫画を読むときどうもテキストばかりを追いがちで、絵で語っているシーンで絵を味わうことができずに、けっこう重要なディテールを見落としてたりすることもよくある。近頃オノナツメ漬けになってみた成果?なのか、絵をよく見るようになった。よく見ないとキャラも覚えにくい、という事情もある。でもその今までやっていなかった「絵をよく見る」という作業がストレスになることはなく、それどころかよりいっそう楽しめているのがわかり、むしろ今まで読んだ気になっていたすべての漫画に「ごめん」という気持ちである。
ごめん。