COPPERS[カッパーズ](2) (モーニングコミックス) [Kindle]

  • 講談社
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  • ニューヨーク市警を舞台になんちゃない日常をつらつらと描いた物語。ド派手な事件はないし、いたって地味な日常。だけど、そこには大なり小なり悩みと喜びはあるわけで。最大の事件は彼のジンクス。面白がってる人もいれば、無関心を装う人もいて。それぞれ。その事件が起きた結果は、じいさんなんでやねんと突っ込みたくもなるが、慌てると思わぬことをするのが人の性でもあるわけで。それが日常でもあるのかもね。と。

  • ニューヨーク市警察51分署に勤める警官たちの日常物語。基本的に1話完結で、群像劇で、海外ドラマっぽい。とはいってもいわゆる「刑事もの」ではなく、怪事件の謎を解くとか凶悪犯を捕まえるとか、そういう派手な事件が起こるわけではない。そういうことも日常の一部になりえる人たちが、キャリア、結婚、人の噂、親の干渉、誇り、寂しさ、などと向き合う様が描かれる。


    親に自分の仕事を理解してもらえない女性巡査のモーリーン。
    ESU(緊急出動部隊)志望で、内勤巡査の内気なハウスマンやビール腹のベテラン巡査タイラーを見下しがちのアーロン。
    『Danza』に出てきた刑事コンビ、キースとヴァル。部下からの信頼の厚い警部補のヴォス。ヴォスとは腐れ縁の日本人ジャーナリスト、アキ。みんなの行きつけのデリの主人、ラス。なーどなど。


    2巻まで出ており、これで「シーズン1完結」ということらしい。続くかも、ということなら嬉しいな。


    ところで私は漫画を読むときどうもテキストばかりを追いがちで、絵で語っているシーンで絵を味わうことができずに、けっこう重要なディテールを見落としてたりすることもよくある。近頃オノナツメ漬けになってみた成果?なのか、絵をよく見るようになった。よく見ないとキャラも覚えにくい、という事情もある。でもその今までやっていなかった「絵をよく見る」という作業がストレスになることはなく、それどころかよりいっそう楽しめているのがわかり、むしろ今まで読んだ気になっていたすべての漫画に「ごめん」という気持ちである。
    ごめん。

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著者プロフィール

2003年『LA QUINTA CAMERA』 でデビュー。『さらい屋五葉』(全8巻/小学館)『リストランテ・パラディーゾ』(全4巻/太田出版)『ACCA13区監察課』(全6巻/スクウェア・エニックス)など映像化作品も多数。
「モーニング・ツー」では『Danza』(全1巻)『COPPERS』(全2巻)『つらつらわらじ』(全5巻)『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』(全4巻)を連載。

「2023年 『ザ・ゲームスターズ(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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