夏と花火と私の死体 (集英社文庫) [Kindle]

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  • 集英社
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感想・レビュー・書評

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  • 死体となった私の語り口調が淡々としていて、実感が湧かないところが面白かった。
    健ちゃん緑さんの淡々としたサイコっぷりがホラー。

  • 全てがどんでん返しの作品だった。一人称視点で描かれるとこんなにちがうのだなと思った。

  • まさかのオチ
    設定だけは面白いが、それだけだった

  • 読み終わった後スッキリする感じではないですが、面白く読めました。主人公が冷静過ぎるのとか健もまた冷静すぎて、妹が殺したのになぜか一番まともに思えた。緑さんは意外でしたが思ったほど驚かなかった。

  •  今や人気作家となった乙一さんの16歳で書いたデビュー作。

     オチの使い回しや、情景描写の荒さは若干みられるけど、なるほど、これを十代で書き上げたというのが素晴らしいと思う。描写が殺された死体の視点から描かれていることで、物語が一段不気味なものになっていて、そこがすごくいい。

     表題作と、「優子」という魯迅の狂人日記みたいな作品も載っていて、そちらのクオリティもやっぱり新人とは思えないので、乙一さんは最初っからすごかったんだなーと感心した。小野不由美さん、我孫子武丸さん、法月綸太郎さんらがベタ褒めだったというのも納得。

  • とてもハラハラしてテンポよく読み進められました。特に、弥生の心情を表す描写はこちらまでドキドキしてしまい1ページ進むのがあっという間でした。
    殺されたらもっと怒りとか悲しさとかを帯びた感情になりそうだけど、死体の冷静な感情のおかげで変に感情移入せずに読めた。
    でも、五月の母の気持ちを考えると、犯罪者が逃げ切るという結末はガッカリだった。

    優子もすぐ読めてしまった。
    誰が頭おかしい人なのか考えながら読み進められました。

著者プロフィール

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞しデビュー。2002年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞を受賞。他著に『失はれる物語』など。

「2022年 『さよならに反する現象』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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