悪党 (角川文庫) [Kindle]

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  • KADOKAWA / 角川書店
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  • 凶悪犯罪の被害者の視点と加害者の視点。加害者が根っからの悪党とは限らない、がだからと言って許せるかといえば違う。そもそも大切な人が殺されて、加害者が泣いて詫びて真面目に更生すれば許せるのか、という問題。復讐は悲劇しか生まず悲しみと憎しみの連鎖が切ない、、、

  • 若い頃に姉を殺害された主人公。
    犯罪の加害者と被害者に接する仕事をしながら、姉を殺した犯人を赦せるのか自問自答していく。

    ちょっと数多くの事件を絡ませてお腹イッパイという感じ・・。
    最初の一点を掘り下げるだけでも良かったんじゃないかなぁ。
    薬丸さんは好きなのでついハードルあげてしまいます(^^;)。

  • 7つの短編を繋ぐのが、主人公佐伯の姉を強姦して殺した犯人への憎しみ。




    依頼者から頼まれた「悪党」たちのその後を追い




    彼らと関わっていくうちに佐伯の心の中も揺れ動いていきます。




    「悪党」になってしまった背景、そしてその後も「悪党」から抜けられない




    人々たちの人生。




    ●赦すことなどできないだろう。悪党はそのことを自覚しているのだ。

    だから、赦してもらおうなどという七面倒くさいことは考えないし、

    求めないのさ。

    だけど、悪党は自分が奪った分だけ大切な何かを失ってしまうこともちゃんと分かっている。それでも、悪いことをしてしまうのが悪党なんだよ。




    物語の後半に出てくる一人の“悪党”のことば。

    それが悪党たちを総括するような言葉に感じました。







    自分が過ごしている日々の幸せを感じずにはいられない。

    でも遠いどこかにある物語だとは決して思えない。

    この「悪党」という小説にはそのな感覚があります。

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プロフィール

薬丸 岳(やくまる がく)
1969年生まれ、兵庫県明石市出身。1988年、駒澤大学高等学校を卒業。高野和明の『13階段』の影響で小説家を目指し、2005年『天使のナイフ』が生まれる。同作で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。日本推理作家協会現会員。
2016年『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞、2017年「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞(短編部門)をそれぞれ受賞。

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