- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4571147374171
感想・レビュー・書評
-
山田孝之の演技は 安心してみることができる。
この作品は 秀逸 である。
山田孝之の代表作とも言えそうだ。
兄(玉山鉄二)の犯した罪に 弟として 受け入れることはできない。
しかし、現実は つねに そのことを思い知らされる。
それでも めげないで 前向きに生きて行こうとする。
自分の中に どうしようもないモノを飼っている。
それでも 前に進もうとする。
玉山鉄二の セリフがなく そして 手紙だけで伝えようとする。
その演技にも したたかさがあって・・・とてもいい。
最後の ナミダでくれる 玉山鉄二の 素直さが すべてを語る。
沢尻エリカは まるで 観音様のような
はれやかで すっきりとして 逃げない オンナ を演じ切る。
いや。はや。女優として 堂々としているよ。
杉浦直樹の会長が じつにいいなぁ。
重しがついていた。
差別のない世界などはないのだと・・・・
沢尻エリカが どうしたい?
と聞いた時に 山田孝之が 差別のない世界に行きたい
といったときに 沢尻エリカの 表情が じつにいい。
その 毅然たる顔が この作品のピークなんでしょうね。
いい映画だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エリカ様への言及は、2020年の騒ぎのことじゃなくて、その前の「別に」発言の時のことかと。
------------------
2016/1/11鑑賞
映画と原作本については、「読んだら見るな、見るなら読むな」と冗談混じりに言われていますが、「ブレードランナー」や「愛と哀しみの果て」「白いカラス」みたいに、映画も原作本も別々の作品として両方めちゃくちゃ好きだ!!!と言えるものはありますし、伊坂幸太郎さんの作品なんかは私は映画の方が断然好きだったりします。
で、この映画は、けっこう原作の世界を壊してなくていいんじゃないかな~と思います。
原作ファンでもガッカリしないかと。
どうでもいい話ですが、工場勤務中の地味バージョンのエリカ様の美しさに目がくぎ付けになりました。ひょぉ~!と変な声が出ちゃったかもしれません。
「パッチギ!」の時もでしたが、我が家の普通のテレビが急にハイビジョンになったかと思っちゃいましたヨ。輝きがすごすぎて。
吹石一恵さんも私は個人的に大好きなんですが、でもこの時はエリカ様の美貌に圧倒されていました。(←あくまでも個人的意見です。異論は認めます)
エリカ様! 変なスキャンダルで自分を落としちゃダメだ! あなたはもっと輝けるはず! と映画を見て思いました。 -
レンタルで観ました。何回目かです。
原作は既読です。
主人公は兄が強盗殺人犯で受刑者ということで差別を受けて何もかも諦める事になって…「罪を犯すとはそういうこと」だと解っていても辛いです。
被害者家族も終わりにしましょう、というのは許すという事ではなくてもう関わりたくない、と存在を消したのだと思います。これって凄く重い怨みだと思うのですが。
主人公が兄を捨てたのも怨みだと思います。
でも、そう思っていてもラストの慰問シーンはうるうるしてしまいます。玉山鉄二さんの演技が胸に迫って。
山田孝之さんも沢尻エリカさんも凄く良いですし、友人の尾上さん良い人の役されてるの珍しいと思うのですが良かったです。
罪を犯すとはこういうことなのですね。一人きりで自暴自棄になって罪を犯すのは、また違う物語が必要でしょうけど。 -
すっごい泣けると聞いて避け続けてきたがみてみた。
山田孝之素晴らしい演技 -
たくさん泣きました。親を亡くし、弟のために働き、腰を悪くして仕事をクビになり、それでもお金を作ろうと泥棒に入った。そして、もみ合ううちに誤って殺してしまう。犯罪者の家族として、差別を受け続ける弟。勉強も出来て、仕事の才能もあったのに、諦めの人生。誰にも起きうるかもしれない。手紙のもつ意味。力。もう終わりにしましょう、と被害者の息子さんが言ったとき、号泣してしまいました。一つの罪でどれだけの人が影響を受けるのか。悲しみが広がるのか。考えさせられる映画でした。
-
あんまり報われないなー
最後はちょっと泣いた
なんのためでも罪は侵しちゃいけないんだということね -
犯罪者の家族はどんな人生を歩むのか?
本人が罪を犯したわけではないのに、犯罪者の家族というだけで色眼鏡で見てしまう世間。
綺麗事がなく翻弄され続ける主人公は心が痛くなりました。
でも自分に置き換えても、家族に犯罪者がいる人とはなるべく関わらないようにしてしまうだろうし、難しい問題だと思います。
それだけ犯罪を犯すということは、周りの人も不幸にしてしまうこと改めてよく考えさせられました。 -
原作はまだ読んでいないけれど、
考えさせられる映画だった。
重い。
沢尻エリカ素敵すぎ!
最後の玉山鉄二が手を合わせて泣いているシーンは素晴らしい。 -
とても良かった。ラストの漫才シーンの玉山鉄二の表情が感動的だった。泣き過ぎてえづいた。
-
東野圭吾の原作ということで観てみようと思った作品。期待していたほどのキレはない凡作だったが、観て損したとまでは思わない、極めて中庸な映画。
ただ、沢尻エリカの演技は特筆に値する。彼女の演技は観ていて安心感があり、気分がいい!
たまに映画やドラマで芸人が題材となる場合があるが、劇中でネタをさせるのはやめた方がいいと思う。劇中でウケていても、映画の客は面白いと思っていない場合が多いので、必然的に温度差が発生して集中が途切れる大きな要因となる。 -
どんなことがってもやっぱり家族
-
重い内容です。社会は厳しい。でも沢尻エリカはきれいです。
-
終始関西弁が気になってしょうがなかった。
-
お笑いとシリアスなテーマが上手く融合していない。兄弟ものには弱いので泣きましたけど。
-
関係。個。孤独になれない。手紙=返事がなければ、コミュニケーションとならない。沢尻エリカ、美しい。
-
弟のために犯罪を犯した兄と、兄のせいで差別され続ける弟のお話。
逃げられない負のスパイラルに、見ている側ながらも心が折れそうになりました。それでもナオは前を向いて生きていこうと必死でした。でもそれは“逃げ”だと後に指摘されるのです。
「差別のない国に逃げるんじゃなくて、ここからはじめるんだ」
素晴らしい言葉だと思います。だけど、これはあくまで客観的な意見だという印象。当人からしたら「じゃあ変わってくれよ」って話ですもん。
それでも変わろうとナオが思えたのは、ゆみことの絆に気付くことができたから。
この作品の手紙とは、力で、足枷で、贖罪で、絆でした。いろんな形があって、差出人と受けとる人で様々な受け取り方を感じました。
最後に、兄は罪の形を知ります。贖罪とはここから始まるのだと思いました。
難しい問題で、ただ単に可哀想とかいう見方はできないけれど、ナオが家族をもつことができて本当によかったなぁ。
山田孝之の頭の動きが少し気になった。(笑)
ここで生きていこう。と強く思いました。 -
一言で言えば、犯罪者家族の差別を描いた映画。
兄は家族のための思い犯した犯罪で刑務所に入り、弟と手紙のやり取りをする。
弟は、犯罪者家族てことで、蔑視される。逃げる。逃げて逃げて、自分の居場所がない。
これ以上はネタバレか(笑)
最後のシーン、ほんの一瞬のシーンを見てたら、なんか涙出てきた。
逃げないで生きることを体現するのって、難しい。それをしてこそ生きた心地がするんだけど。
責任ってのは、人との関係の中でしか生まれんのね。
それがあるから、生きた心地があって、そのバランスを崩さないことが大事なのかなぁ。