手紙 [Blu-ray]

監督 : 生野慈朗 
出演 : 山田孝之  玉山鉄二  沢尻エリカ  吹石一恵  尾上寛之 
  • ギャガ・コミュニケーションズ
3.70
  • (14)
  • (38)
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本棚登録 : 181
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571147374171

感想・レビュー・書評

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  • 山田孝之の演技は 安心してみることができる。
    この作品は 秀逸 である。
    山田孝之の代表作とも言えそうだ。

    兄(玉山鉄二)の犯した罪に 弟として 受け入れることはできない。
    しかし、現実は つねに そのことを思い知らされる。
    それでも めげないで 前向きに生きて行こうとする。
    自分の中に どうしようもないモノを飼っている。
    それでも 前に進もうとする。

    玉山鉄二の セリフがなく そして 手紙だけで伝えようとする。
    その演技にも したたかさがあって・・・とてもいい。
    最後の ナミダでくれる 玉山鉄二の 素直さが すべてを語る。

    沢尻エリカは まるで 観音様のような 
    はれやかで すっきりとして 逃げない オンナ を演じ切る。
    いや。はや。女優として 堂々としているよ。

    杉浦直樹の会長が じつにいいなぁ。
    重しがついていた。
    差別のない世界などはないのだと・・・・

    沢尻エリカが どうしたい?
    と聞いた時に 山田孝之が 差別のない世界に行きたい
    といったときに 沢尻エリカの 表情が じつにいい。
    その 毅然たる顔が この作品のピークなんでしょうね。

    いい映画だった。

  • 苦しい。
    弟を思うあまり人を殺めてしまい、その弟に捨てられ。
    犯罪者も被害者も犯罪者の家族もみんなが辛い思いをする。
    そんな中で、一筋の光が見えて終わったから救われた。

  • エリカ様への言及は、2020年の騒ぎのことじゃなくて、その前の「別に」発言の時のことかと。

    ------------------
    2016/1/11鑑賞

    映画と原作本については、「読んだら見るな、見るなら読むな」と冗談混じりに言われていますが、「ブレードランナー」や「愛と哀しみの果て」「白いカラス」みたいに、映画も原作本も別々の作品として両方めちゃくちゃ好きだ!!!と言えるものはありますし、伊坂幸太郎さんの作品なんかは私は映画の方が断然好きだったりします。

    で、この映画は、けっこう原作の世界を壊してなくていいんじゃないかな~と思います。
    原作ファンでもガッカリしないかと。

    どうでもいい話ですが、工場勤務中の地味バージョンのエリカ様の美しさに目がくぎ付けになりました。ひょぉ~!と変な声が出ちゃったかもしれません。
    「パッチギ!」の時もでしたが、我が家の普通のテレビが急にハイビジョンになったかと思っちゃいましたヨ。輝きがすごすぎて。

    吹石一恵さんも私は個人的に大好きなんですが、でもこの時はエリカ様の美貌に圧倒されていました。(←あくまでも個人的意見です。異論は認めます)

    エリカ様! 変なスキャンダルで自分を落としちゃダメだ! あなたはもっと輝けるはず! と映画を見て思いました。

  • WOWOW/日本/生野慈朗監督/山田孝之出演

    15年も前になるとみんな若い。山田孝之だってこれで「全裸監督」を撮ることになるとは想像もできない。殺人者の弟がどこに行ってもひどい目にあうという被害者意識全開の暗い役をしている。決まったのは杉浦直樹会長さんの言葉ですね。

    他の人が差別するのはしょうがない。 犯罪からなるべく遠くにいたいという自己防衛本能だ。差別のないところを探すのではなくここから 少しずつ 社会のつながりを増やしていくしかない。これに尽きますね。沢尻エリカがそれを体現する天使のような役をしていて、不幸話なのにありえない存在感。最後兄のいる刑務所で漫才をして終わる。日本映画が好きそうな題材。

  • レンタルで観ました。何回目かです。
    原作は既読です。
    主人公は兄が強盗殺人犯で受刑者ということで差別を受けて何もかも諦める事になって…「罪を犯すとはそういうこと」だと解っていても辛いです。
    被害者家族も終わりにしましょう、というのは許すという事ではなくてもう関わりたくない、と存在を消したのだと思います。これって凄く重い怨みだと思うのですが。
    主人公が兄を捨てたのも怨みだと思います。
    でも、そう思っていてもラストの慰問シーンはうるうるしてしまいます。玉山鉄二さんの演技が胸に迫って。
    山田孝之さんも沢尻エリカさんも凄く良いですし、友人の尾上さん良い人の役されてるの珍しいと思うのですが良かったです。
    罪を犯すとはこういうことなのですね。一人きりで自暴自棄になって罪を犯すのは、また違う物語が必要でしょうけど。

  • すっごい泣けると聞いて避け続けてきたがみてみた。
    山田孝之素晴らしい演技

  • うちは犯罪者ではないが、いわゆる毒親持ちで縁を切った。
    こちらが縁を切ったつもりでも、法律や社会的にそれは許されない。世間の目の厳しさ、血の繋がりの辛さを骨身に感じている。
    そのため、身内が罪を犯した煽りを受ける弟の立場に、なんとなく共感できるかなと思い視聴に臨んだが、全く期待はずれだった。
    この映画はファンタジーです。


    奨学金が受けられない世界。
    どう見ても勝ち組のイケメン兄弟が主役というだけで大分白けてしまう。リアリティないからもっと華のない人を使って欲しかった。せめて兄だけでも。

    学がないからと言い訳にしてブルーカラーに甘んじ腰を傷める兄。
    ついには謝りながら強盗殺人を犯し、務所暮らししながら、被害者親族や実弟に手紙を毎月送りつけ続け自己満足している。

    弟は可哀想に、兄のせいで殺人者の家族とレッテルを貼られ、住む場所や職を転々とする羽目に。
    でも昔から抱いていたお笑い芸人になる夢は捨てきれず、見事にデビューし恋人までゲットするのだが、そこでも過去を暴かれ黙阿弥…だけど普通さ、露出の多い芸能界ならバレやすくなるって始めから予想できるよね。
    自分の子供が近所で仲間はずれにされてまた落ち込んでるし。それも子供作る前に予想できたよね?
    色々考えが足りなすぎて同情できないな。


    山田孝之が親役やってると複雑。あの人の隠し子ってどうなってるのかな、実子がこの映画の子役に嫉妬したり複雑な心境にならないか?子供捨てたくせに親役なんて白々しい、とつい思考がよそ見してしまう。

    いつまでも支えてくれる親友は天使のようだ。
    作中のお笑いは意外に笑えたけど、最後の務所でやったネタは一つも笑えなかった。あそこで兄を語るシーンも無理やり感動シーンにさせようとしている感じで好きじゃない。

    ケーズデンキが大口スポンサーなんだろうけど、おいしい役すぎて、むしろギャグに見えた。

    沢尻エリカの役が恐ろしいストーカーで、結婚に至るまでずっとコイツが仕組んでいた罠じゃないかと怪しんでいた。
    一途を装ってるけどこれ、立派なストーカーだよね。ヒロインでいいの?

    小田和正の曲の解釈も、この映画に使われていると大分変わるね。テーマソングじゃなかったら素直に泣ける曲なのに、この映画で流れると腹にイチモツありそうで嫌だな。

  • たくさん泣きました。親を亡くし、弟のために働き、腰を悪くして仕事をクビになり、それでもお金を作ろうと泥棒に入った。そして、もみ合ううちに誤って殺してしまう。犯罪者の家族として、差別を受け続ける弟。勉強も出来て、仕事の才能もあったのに、諦めの人生。誰にも起きうるかもしれない。手紙のもつ意味。力。もう終わりにしましょう、と被害者の息子さんが言ったとき、号泣してしまいました。一つの罪でどれだけの人が影響を受けるのか。悲しみが広がるのか。考えさせられる映画でした。

  • あんまり報われないなー
    最後はちょっと泣いた
    なんのためでも罪は侵しちゃいけないんだということね

  • 犯罪者の家族はどんな人生を歩むのか?
    本人が罪を犯したわけではないのに、犯罪者の家族というだけで色眼鏡で見てしまう世間。
    綺麗事がなく翻弄され続ける主人公は心が痛くなりました。
    でも自分に置き換えても、家族に犯罪者がいる人とはなるべく関わらないようにしてしまうだろうし、難しい問題だと思います。
    それだけ犯罪を犯すということは、周りの人も不幸にしてしまうこと改めてよく考えさせられました。

  • 原作はまだ読んでいないけれど、
    考えさせられる映画だった。
    重い。
    沢尻エリカ素敵すぎ!
    最後の玉山鉄二が手を合わせて泣いているシーンは素晴らしい。

  • この頃、この役どころの沢尻エリカが好き。
    2016.10.11 2度 テレビで見ているが 頭の部分を見ていなかった。今日見る
    2023.07.18 再見

  • とても良かった。ラストの漫才シーンの玉山鉄二の表情が感動的だった。泣き過ぎてえづいた。

  • 東野圭吾の原作ということで観てみようと思った作品。期待していたほどのキレはない凡作だったが、観て損したとまでは思わない、極めて中庸な映画。
    ただ、沢尻エリカの演技は特筆に値する。彼女の演技は観ていて安心感があり、気分がいい!

    たまに映画やドラマで芸人が題材となる場合があるが、劇中でネタをさせるのはやめた方がいいと思う。劇中でウケていても、映画の客は面白いと思っていない場合が多いので、必然的に温度差が発生して集中が途切れる大きな要因となる。

  • どんなことがってもやっぱり家族

  • 重い内容です。社会は厳しい。でも沢尻エリカはきれいです。

  • 弟の学費を工面しようと、盗みに入った家で誤って殺してしまった兄。兄が殺人者ということで大学、職、恋愛、夢までも個人の実力がありながら諦めざるを得なくなる。
    山田孝之演じる弟ナオは聡明で実直な性格なのかと思ったが、恋愛には見向きもせず他と関わりを持たないのに、社長の娘とはちゃっかり付き合っちゃうし、別れる時も手切れ金はしっかり手に持って出て行く。お笑いもあっさり辞めちゃう。でもそこが人間ぽいというか、より近くに感じられて、物語に入って行きやすい。
    キャストも若手実力者が揃っていて、特に沢尻エリカはかわいいし、臆すことなくナオに話しかけたり、逃げることなくココで頑張ろうと諭す肝の座り方だったりが役にあっていた。
    エリカちゃん、本当良い女優なのでこれからもいろんな作品に出て欲しい。

    ちょっと萎えたのは、ラストでナオが慰問に訪れるシーン。娘が砂場で仲間外れ→友達戻ってくるシーンと重ねたり、小田和正の曲で〆たりするのがベタでした。

  • 終始関西弁が気になってしょうがなかった。

  • 原作も大ファンです。
    ラストが違いますが、こちらの方が私はスッキリします。
    原作の方はいつも悩む・・・。

    http://ameblo.jp/minori-0325/theme7-10043760458.htmlビューはブログにて。

  • お笑いとシリアスなテーマが上手く融合していない。兄弟ものには弱いので泣きましたけど。

  • 関係。個。孤独になれない。手紙=返事がなければ、コミュニケーションとならない。沢尻エリカ、美しい。

  • 弟のために犯罪を犯した兄と、兄のせいで差別され続ける弟のお話。

    逃げられない負のスパイラルに、見ている側ながらも心が折れそうになりました。それでもナオは前を向いて生きていこうと必死でした。でもそれは“逃げ”だと後に指摘されるのです。

    「差別のない国に逃げるんじゃなくて、ここからはじめるんだ」
    素晴らしい言葉だと思います。だけど、これはあくまで客観的な意見だという印象。当人からしたら「じゃあ変わってくれよ」って話ですもん。
    それでも変わろうとナオが思えたのは、ゆみことの絆に気付くことができたから。

    この作品の手紙とは、力で、足枷で、贖罪で、絆でした。いろんな形があって、差出人と受けとる人で様々な受け取り方を感じました。
    最後に、兄は罪の形を知ります。贖罪とはここから始まるのだと思いました。

    難しい問題で、ただ単に可哀想とかいう見方はできないけれど、ナオが家族をもつことができて本当によかったなぁ。

    山田孝之の頭の動きが少し気になった。(笑)

    ここで生きていこう。と強く思いました。

  • 一言で言えば、犯罪者家族の差別を描いた映画。
    兄は家族のための思い犯した犯罪で刑務所に入り、弟と手紙のやり取りをする。

    弟は、犯罪者家族てことで、蔑視される。逃げる。逃げて逃げて、自分の居場所がない。
    これ以上はネタバレか(笑)

    最後のシーン、ほんの一瞬のシーンを見てたら、なんか涙出てきた。

    逃げないで生きることを体現するのって、難しい。それをしてこそ生きた心地がするんだけど。

    責任ってのは、人との関係の中でしか生まれんのね。
    それがあるから、生きた心地があって、そのバランスを崩さないことが大事なのかなぁ。

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