所謂「バタフライエフェクト」モノですね。
見始めてから中盤くらいまで主人公のキャラに馴染めず見続けるのが辛かった(笑)
結局のところ彼には特段の明晰な頭脳がある訳でなく、その場その場のノリと勢いで凌いでいるだけの存在にしか見えない。ただの厨二病でしかないだろう…偶然にも過去に戻る手段を手に入れ、意気揚々と実験を繰り返した結果、招いてしまった不幸な結末。そこからこの物語が動き出すと言っていい。
自分の守りたい人を救うために何度も何度もその人物の今際の際き立ち会い続けるのは余りにも残酷な体験だと言わざるを得ない。幼馴染であり最大の理解者である彼女が自分の手の中で死んでいく様を見続けるなんて残酷過ぎる…
時間旅行の回を重ねる度に己の眼前で起こる惨劇。最愛の人を失う絶望感と戦い、足掻きもがくほどに五里霧中で自身を見失い、焦燥にかられ生きる気力を保ち続けるのが困難に…この辺の件は少しばかし冗長で詰まらないのが残念だったかな…
最終的には始まりの始まりまで遡って一件落着と言う結末も落とし所としては必然であるかも知れないが、当たり前すぎで面白みが欠けました。
アシュトンカッチャー主演の「バタフライエフェクト」が2004年でその後続編も有るのでその辺から影響を受けたりしてるのかな?厨二病的な主人公とオタクとか萌えを合成してる着眼点としては面白さはありますが、作品として目新しさや斬新さがあって素晴らしいとは言い難いですかね。