・園子音監督作品。原発事故後、原発周辺で暮らす人々を描いている。
・「愛のむきだし」とか「冷たい熱帯魚」とか過去作品に比べると、どうしても印象が弱い。何故印象が弱くなるのか。敵がはっきり描写されていないから。過去の作品では主人公たちを痛めつける悪役の行動、心理がはっきり描かれていた。この作品では、敵が明確に描かれていない。というか描写できないのか、原発事故だから。
・原発事故を映画で描くのは難しい。
<印象的なセリフのクリッピング>
医者「いずみさんは放射能恐怖症です。放射能恐怖症ってものをご存じですか? 放射能を病的に怖がる心理状態が続くと、最後は子どもを産むどころじゃなくなるんです」
洋一「放射能と楽しく暮らせってことですか?」