獣の奏者 II王獣編 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人の性に巻き込まれ、自分の想いのために敢えて楽でない道を選ぶエリンが哀しい。

  • 王獣の設定の残酷さが明かされてゆく第2章。次第に瞳のハイライトを失ってゆくエリンはいかにしてこの混沌と絶望に立ち向かってゆくのだろう……。エリンももうすっかり大人になってしまったなぁと思うけれど、大人というよりも子供のうちにあまりにたくさんのことを経験しすぎてしまった子なんだなとひしひしと思う。

  • なんと苛烈な人生か。じぶんの意図とは別のところで歯車がまわり、翻弄されるように、しかし自分の意志をもって道を選択していく。あくまでも自分の責任であると。ジョウン先生、もう一度会えると思っていたのに。リランはいつの間にか子供までできちゃって。セィミヤ王女が意外にも真のある人でビックリでしたよ。そして、ダミヤ。外道だ。ただ、本人は国のため良かれと思ってはいるんだよね。しかし、この1冊密度高い。学校時代から、竪琴でリランの世話をし、エサルもいろいろ複雑な思いと行動でエリンを助け、育て、闘陀に王獣に。エリンは先生になり、まさか王女ハルミヤの突然のそしてあっさりした死。堅き楯(セ・ザン)イアルの秘めたる行動。そして、ラストはリランがエリンを助ける。「生きるとは」の思いに真っ向から挑んだ作品だなと思うのです。

    しかし、転勤になり本を読む時間が減ってしまった・・・ちゃんと時間作らないとなー

    あ、これもともと2巻までだったようで。それはちょっとつらいなあ、この終わり方は。ということで、3巻読まなきゃ。

  • 王獣と闘蛇の悲惨な戦いを防ぐべく定められた掟やら、リランとの心の触れ合いやら、越えられない壁やら。手を食われたりしつつ政治も絡みながら最後はリランが心を通わせ再びエリンを助け出して飛んでおしまい。きれいな終わり方、続きはどうなるのだろうか。

  • 王獣の強さが知られてしまった。

  • 王獣を操る特別な能力を獲得したエリンは、時代の大きなうずのなかに否応なく巻き込まれてゆく。1巻の、悲劇から立ち直って成長する光に満ちた物語に比べると、暗く、ずっしりと思いものをかかえた第2巻。ときおりつらくなるところもあったが、ぐいぐいひっぱられてたちまち読み終えた。
    いささかもぶれないエリンの強さとすがすがしさ、王獣リランのかわいらしさと恐ろしさ。すべてがあざやかに描かれていて、最後はじんと目頭が熱くなった。

  • レビューに興味をそそられて闘蛇編と一緒に図書館で借りてきた。
    今度の架空動物は王獣という巨大な鳥。
    決して人に馴れないはずの王獣がエリンと心を通わせてしまったからさあ大変。
    エリンも自分の信じるままに行動したツケみたいなものがある意味まわってきた感じ。
    「動物園にいる動物は幸せなのか」なんて子供の頃思っていたけど、
    この永遠のテーマがここにもある気がする。
    ラストはあっという間の展開で「え、これで終わり?」的。
    自分の中で結末を咀嚼して、納得できる形にしてはみたけど、
    闘蛇編のしょっぱなに浮かんだ謎はそのまま。
    「なぜいきなり牙が全部死んでしまったのか」
    続編で明らかになるのか??

    続編は何年も後の話だそうだし、図書館にはまだ文庫が来てないし。
    ちょっと休もうかな(-ω-)

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プロフィール

上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年、東京都生まれの児童文学作家、SF作家。
1992年『月の森に、カミよ眠れ』で日本児童文学者協会新人賞、2000年『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、2003年『神の守人 来訪編、帰還編』で 第52回小学館児童出版文化賞、2004年『狐笛のかなた』で 第42回野間児童文芸賞受賞他、2015年『鹿の王』で第12回本屋大賞など、多数の受賞歴がある。
2014年には「小さなノーベル賞」とも呼ばれる世界的な賞、国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。

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