新しい市場のつくりかた―明日のための「余談の多い」経営学 [Kindle]

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  • 地球上には、はじめ「道」はなく、人々の往来が増えたから「道」というものが結果として出来た、という括りの言葉が事業の 本質を突くかの如くで胸に響いた一冊。

    冒頭の紹介文にも書かれていますが、物凄い調査量と膨大な経営学の論文に通ずる一方、飽くまで語り口は具体的かつソフトに 書かれており非常に読みやすくかつ濃厚な内容といえます。上期トップ5は硬い。

    「新事業」や「大企業病」といったキーワードの間でジレンマを感じることがある ならば是非手に取っていただいて、そして本書を軸に語り合ってみたいと思わさせられ ます。

  • 早くも今年読んだ本の中ではベスト。ものづくり=技術という文脈で語られることが多いが、ものづくりの裏にはあわせて文化も開発されるべきなのではないか、という問題提起の話。
    文化開発には4つのフェーズ=問題開発・技術開発・環境開発・認知開発があり、その中でも問題開発が最も大切。問題は潜在的に存在し、まだ発見されていないだけと一般には認識されているけど、実はそんなことはない。問題は誰かが問題提起しないと問題として認識されない、したがって開発されるものというふうに認識を改めるべき。
    また問題開発というものがそもそも「企業の意図して管理する」というものとは全く反対の方向性でかつ偶然を含むもののため、その偶然をいかに必然的に作り出していくかという点が重要という話。これは今の企業組織の限界を表してもいる。問題開発のためのアプローチとして産官学の連携や地域との連携などが考えられる、という点は納得。
    全体的に軽いタッチでしかも余談が多いため、長いが疲れずに読める。

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