走りながら考える [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.60
  • (0)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 10
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (216ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 走る哲学者の著書.
    一流のアスリートが自身の経験や思考を深い洞察で言語化してくれている.
    一流の人の体験というものが、ジャンルが違っても深い所では結構似通ってくるのが興味深い.
    アスリートであろうと職人であろうと哲学者であろうと、プロとして人間として大事な普遍的なことは同じということなのであろう.

  • 400メートルハードルの為末大さんが競技人生の中で到達した人生哲学。
    特に競技者としてのピークを過ぎてから引退までの間に考えが深まっていたという。
    アスリート人生は短い。
    アスリート人生の死に向かって本気で走った人間には人生が見えるのかもしれない。
    コーチを雇わず、セルフコーチングで走ってきたことも洗練された言葉に影響を与えているかもしれない。
    自問自答して走る。そこで言葉がどんどんと洗練されていったのでしょうか。
    まさに走りながら考えた言葉が並んでいる。

    ”『人間は必ず死ぬのになぜ生きなければいけないのか?』”

    人間は最後には必ず負ける。死んでしまうから。
    では生きる意味はないのかというとそんなことはない。

    最終結果は関係ない。最後は死んじゃうから。
    「無我夢中」に今を生きこと。そのこと自体が人生の目標ではないかと。この本には書いてあるように思いました。

    ”夢は持ったほうがいい。たぶん叶わないけれど”

    夢は夢中になるための道具。ワクワクするための仕掛け。
    一番良くないのは、

    「たぶんできないからやらない。
    恥ずかしいから本気をださない。」

    というどうでもいいプライド。
    そういう経験は心に残り悪さをする。

    ”子どもの頃にフタしてきたことを、 終わらせにいく”

    夢中になってやりきる。結果をもちろん本気で目指すのだけど実は結果は関係ない。
    その瞬間が幸福で、失敗したとしても自己肯定感を味わえる。ペロペロン。

    引退間際。為末さんは練習でタイムを計らないことが増えていたと言う。
    それがいいことだったかどうかわからないと本には書いてある。
    夢中になる道を極めすぎて競技の枠を超越してしまったのでしょうか?

    ジワジワやる気が出てくる良い本でした。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

『侍ハードラー』の異名をもつ元プロ陸上選手。そして、日本では未だに破られていない男子400mハードルの記録保持者(2001年エドモントン世界選手権 47秒89)。2010年、アスリートの社会的自立を支援する「一般社団法人アスリート・ソサエティ」を設立。現在、代表理事を務める。現役中は、2007年に東京の丸の内で「東京ストリート陸上」を自らプロデュース。2011年、2012年は地元広島で「ひろしまストリート陸上」も開催するなど、陸上競技の普及活動に積極的に取り組む。2012年6月、日本陸上競技選手権大会兼ロンドン五輪代表選手選考競技会にて現役活動に終止符。この後の展開が大いに期待されている。1978年広島県生まれ。著書:『日本人の足を速くする』新潮社 『走りながら考える』ダイヤモンド社『諦める力』プレジデント社 『負けを生かす技術』朝日新聞出版

「2016年 『限界の正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

走りながら考えるのその他の作品

走りながら考える 単行本(ソフトカバー) 走りながら考える 為末大

為末大の作品

外部サイトの商品情報・レビュー

走りながら考えるを本棚に登録しているひと

ツイートする