- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4933672240879
感想・レビュー・書評
-
うーん。わからん。
こういうふうに感じて欲しいんだろうなぁ、というのはわかるけども、それをダイレクトに感じ取れない。
結局、おかしかったのは医者と下男?で、主人と嫁はまともだったのか?一体何がどうなって生きたまま埋葬なんてことになったのか…眠気で見落としたか。
ルイス・ブニュエルが関わってたと聞いてある意味納得。そういう流れの中の作品なんだな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ゴシック調がたまらない。
蝋燭の白い線が幾つも垂れているのが暗闇に浮かぶところ、人間にカメラを装着させて移動する画面の動き。
もう一度観るとする。
ドリアングレイを思い出す。 -
ポーの「アッシャー家の崩壊」を元にした無声映画ですが、これが想像以上に面白くてびっくり!
妻を溺愛する当主が筆をふるうたびに実際の妻が生気を失っていく様子を、肖像画の妻がまばたきし炎が揺れ動くさまで表現したり、墓所へ棺桶を運んでいく道のりに画像をオーバーラップさせるといった斬新な演出には、目を見張ります。屋敷内に侵入して吹き抜けていく風や、棚からこぼれ落ちる書物のショットが執拗に繰り返されて、空気中に満ちる電気のように目に見えないものの存在が緊迫感を高めていく。当主役の俳優も病的な熱情を感じさせつつオーバーになり過ぎない演技がいい。
実は今回の上映は、湯浅ジョウイチさんのギター生演奏つきで観たのですが、これがすばらしいパフォーマンスで、そのために映画の評価も何割増しかされてるかもしれません。でも台詞がないせいで、映像のはらむ力をダイレクトに堪能できる体験でした。
ただなあ、ラストが残念。とつぜん安っぽいセットが見えちゃったり、墓からよみがえった妻が歩いて出てきちゃうので興ざめちゃう。墓所の入り口からレースが噴き出すところまでは、ほんとにドキドキするくらいすごいのに。最後まで見えない力を見えないままで見せてくれてたら傑作だったのになあ。