潔く柔く 1 (マーガレットコミックスDIGITAL) [Kindle]

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 94
感想 : 4
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感想・レビュー・書評

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  • 「潔く、柔く」は全13巻の作品だけど、オムニバス形式でストーリーが展開し、主人公(ヒロイン)はその時々によって異なるし、時間軸も行ったり来たりして、読み始めはなかなか登場人物の相関図がつかみにくいですが、後半になるとそれが繋がっていき、巡り合わせの縁というものをしみじみと感じてしまういくえみさんの代表作といってもいい作品です。

    オムニバス形式なので、推したくなるキャラだったり、ストーリーがあって、レビューや感想については推しキャラが登場したエピソードが収録されている巻のみ書いています。

    まずは、「ACT1」より。

    【あらすじ】
    通学電車で痴漢に悩まされていた由麻。同級生がボディガードとして一緒に通学するようになり、それがきっかけで付き合うようになるが、由麻は同じ電車に乗り合わせる生物の教師梶間の存在が気になってしょうがなくて…

    【感想】
    由麻の視点でストーリーが進みますが、私のお気に入りは何といっても梶間。
    ぶっきらぼうでそっけないのがもうたまらなく好き(笑)
    このエピソードでは、梶間は教師になって数年経っているような感じなので、全体的なストーリーから見ると、一番未来なのかなと思う。(多分)

  • めちゃめちゃ恋したくなりました

  • 私は、いくえみ綾は天才だと思っている。中学生でデビューして以来、いろんな絵柄の変遷を経て、今の形に落ち着いたというのがすごいし、なによりマンガの域を超えて、空気を伝える作品を書く人はいないと思う。マンガを読んでいるのに小説を読んでいるように感じる時もある。この作品は、人物の描き分け、掘り下げ、エピソードのつなぎ、どれをとっても「いくえみ綾」だからかけた作品という気がする。それぞれが抱える「罪」を現代に生きながら、昇華していく。さらっと描いてあるようで、とーーーっても深い。すごい作品。

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著者プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。『彼の手も声も』における青い水着・白のタンクトップのワンカットが、渡辺満里奈の写真集の衣装をモデルにしていたことで話題になった。

いくえみ綾の作品

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