ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
3.79
  • (81)
  • (122)
  • (84)
  • (16)
  • (10)
本棚登録 : 1221
感想 : 122
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (368ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 病院の待ち時間に読む用の本にしていたので読み終わるのに一年程かかった。
    アニメ映画を観てからの原作だったので、独特の世界観とモチーフが想像し易く読みやすかった。

    文章もアオヤマくんの1人語りで進んでおり、少年の素直さ・可笑しさ・理路整然で個性的な人柄が良く分かり好感が持てた。

  • ペンギンハイウェイの映画は観たことないからよくは分からないけれど、
    映画バージョンへの酷評の嵐とは印象が違った。
    確かにおっぱいがしょっちゅう出てくるけれどそこまで不快なものではなく、アホか、で片付くレベル。
    小学生の頃の夏休みが果てしなく長くて永遠に感じたこと、何気ないことがキラキラ光って見えたこと、そんなことを思い出した。
    ちょうどウチの娘も4年生、毎日が宝物になればいい。

  • 森見登美彦の世界観満載の作品。
    主人公のぼくと、ぼくの住む街に突然現れたペンギンの群れ、そして歯科医院で働く不思議なお姉さんが織りなす物語。
    なんといっても主人公のぼくの可愛いさに思わずにやっとしながら読んでしまう。すこし大人びた子どもって普段なら「ませてるね」と何となく可愛げない印象を持ってしまうわたしなのですが、なぜかこの 'ぼく' は可愛いで溢れている。


    ぼくはたいへん頭が良く、しかも努力をおこたらずに勉強するのである。
    だから、将来はきっとえらい人間になるだろう。

    作品冒頭でしっかり自分を俯瞰で見れる 小学四年生のぼく。しかし、物語を通して勉強だけでは気づかなかったものに気づく。 それに気づいた時の反応もこの子ならではのものだった。
    うちの息子もこんなふうに育ったら毎日楽しいだろうな、と思わせる作品

  • (Amazon Kindle Unlimited にてレンタル)
    日々研究で多忙な小学4年生のアオヤマ少年。
    あまり子供らしくない彼の、とても子供らしい目線で描かれた世界は、実に生き生きとしていて、キラキラと輝いていて、読んでいて思わずノスタルジックな気分に浸ってしまいました。特に風景描写が美しい。
    そして、彼の無自覚な恋心がなんとも切ない。

  • お姉さんのおっぱい、おっぱい、おっぱい。

    「おっぱいばかり見ていてはいかんぞ、少年」

  • 小学4年生のアオヤマ君。本をたくさん読んで、日記を書いている。好奇心は旺盛なのだ。夜9時には眠る規則正しい少年。
    歯医者さんで働いているお姉さんはキレイでが、アオヤマ君には優しい。
    お母さんのおっぱいと、お姉さんのおっぱいとはどう違うのか。おねえさんのおっぱいは見飽きないし、触ったら、どんなんだろうと妄想する。物語には、おっぱいという言葉が、繰り返し話される。
    「昨日のぼくよりも、今日は賢くなっている」ように心がけている。
    歯医者さんのお姉さんが、ペンギンを出現させる瞬間をみる。なぜ。ペンギン?お姉さんに聞いてもよくわからないようだ。そして、ウチダ君とハマモトさんと探検隊を作っている。ウチダ君が、森の中の草原に、海があることを見たとアオヤマ君にいうと、研究テーマをその海に絞る。
    海は大きくなったり、小さくなったりするのだ。それはハマモトさんが測定するのだ。ハマモトさんのお父さんは大学の先生。また、その大学の先生は、同じ歯医者にも行って、お姉さんを知っている。クラスには、スズキという暴君がいて、プールでの授業の時に、アオヤマ君のパンツを奪ってしまう。困るようにしているのならと、アオヤマ君は素っ裸で、プールの外に出るのだった。いじめに屈せず、勇気ある少年なのだ。
    海の膨張や縮小が、お姉さんの体重に影響していることを発見し、アオヤマ君は仮説を作り出すのだ。それにしても、小学4年生で、仮説思考をしているのがすごい。その海は一体なんなのか?を解明するアオヤマ君。知らなくてもいい真実を知ることで、また一歩前に進むのだ。
    空想の世界が、存在し、小学4年生のアオヤマ君が、解明するというのがいいなぁ。子供ながらに夢がある。

  • 現実からぶっ飛んでいて、イマイチ感情移入するのが難しかった。最後まで謎が多くて、消化不良。スッキリしないぞ。

  • 不思議なお話です。

    アオヤマくん一生懸命さが、おかしくて、愛おしい。

  • 不思議な小説、すばらしい。お姉さんに会いたい。

  • 少年のこまっしゃくれた感じがたまらない。楽しい冒険ファンタジーでした。実写化したら合いそう。

全122件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森見登美彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
アーサー C ク...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×