ナ・バ・テア None But Air スカイ・クロラ (C★NOVELS BIBLIOTHEQUE) [Kindle]

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  • 中央公論新社
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感想・レビュー・書評

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  • 3回目の読了です。

    スカイ・クロラシリーズの2作目。
    でも、時系列では一番最初です。
    前作、「スカイ・クロラ」より…10年くらい前?

    スカイ・クロラでカンナミの上司だったクサナギが主人公です。
    クサナギスイト(草薙水素)。女性なんだけど、彼女の一人称は「僕」。
    彼女もカンナミと同じく、戦闘機のパイロット。
    女性のパイロットはあまり登場しないので、珍しいんでしょうね。

    永遠の時を生きるキルドレである彼女は、これまで自分と空しか見えないような生き方をしてきました。Not But Airですね。
    でも、そこに変化が。
    自分以外のヒトに執着してしまうような、そんな感情が生まれました。
    そしてその結果は、クサナギの身体も人生も変えてしまいました。

    クサナギのこんな言葉が出てきます。


    どうして、普通のものを決めるのだろう。普通を決めるから、普通じゃないものができてしまう。理不尽な話ではないか。何をもって普通なのか。意味はないのに。そういう確固とした理由もないところで境界を無理に作ろうとする姿勢が、普通という馬鹿なやつの正体だ。

    ホント、「普通」ってなんでしょうね。
    普通であることに安心したがること自体、クサナギたちからしてみれば「汚れたオトナ」ってことになるのでしょうか。

    ただ飛ぶことが好きで、戦う相手を尊敬していて、自分たちの命を懸けた空での戦いを汚されることが大嫌いなクサナギ。
    でも、クサナギが所属するカイシャは彼女を広告塔にしたがっているようです。
    「スカイ・クロラ」では、出世してしまって、ほとんど飛ぶこともない様子でした。

    かたくななまでに自分の世界を守ろうとするクサナギが、これからどんな風に変わって行くのでしょう。楽しみです(数年ぶりに読み返したので、細かなところは忘れちゃってます)。

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プロフィール

森 博嗣(もり ひろし)
1957年、愛知県生まれ。作家、元研究者。名古屋大学工学部建築学科、同大学大学院修士課程修了を経て、三重大学工学部助手、名古屋大学助教授。名古屋大学で工学博士を取得し、2005年退職。学会で数々の受賞歴がある。
作家として、1996年に『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞し、同作で作家デビュー。S&Mシリーズとして代表作の一つに。『スカイ・クロラ』シリーズは本人も認める代表作で、2008年アニメ映画化された。その他にも非常に多くの著作がある。

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