ファスト&スロー (上) [Kindle]

  • 早川書房
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感想・レビュー・書評

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  • 人間の意思決定がどのように行われるか? といった内容。心理学って超面白い、人間の心(脳)って不思議、故に怖い。直感型思考のシステム1と熟考型志向のシステム2を主に用いて説明してくれるのだけど、いかに多くのエラーを起こすか多くの例を持って示している。中には読者に考えさせるように質問がいくつかあって本質は全く一緒なのに、質問の仕方で自分の回答が変わってしまう...。なんでこんなに合理性のない回答になってしまうんだろうと自分でもびっくりで面白かった。慣れない分野というのもあって中々全てを説明できず、消化もできていないのだけど、何回か再読したいね。人間は多くの選択を能動的にも受動的にも行っている...。自分達が生きていく上で心(脳)の中で何が起きているか知っておいて損はないと思う。もしかしたら幸せに一歩近づけるかも。これは僕もお勧めする一冊です。

  • 日本でもベストセラーになった「認知的バイアス」について書かれた本です。ノーベル経済学受賞者だけに、論理展開が緻密です。しかし緻密さを追求すれば、本書のように学術的になってしまうので、読み物としては面白みに欠ける傾向は避けられません。私のようなズボラな読者のために、1章を2ページくらいの文章量でまとめてくれないあかな・・もちろん専門家のために付録で詳しい解説はいくらやってもらって結構なんだが。
    本書で最も刺激的だったのは、経営者のバイブルとまでいわれる「ビジョナリー・カンパニー」「エクセレント・カンパニー」は幻想を垂れ流す効用しかないと断言している点(上巻P363)。ダニエルさんは結構過激です。

  • 確証方略や統計的判断の困難さは厄介だ。この本を読んだことで知識として知っていても、実践するのは非常に困難だ。都合の良いストーリーをこさえて錯覚に陥らないよう、中立をこころがける注意が必要だ

  • 交渉学入門の詳細理解のため読んだ。各種バイアスについては初見ではなかったものの、中身については新鮮な部分が多かった。システムを定義して、そのはたらきを介して各種バイアスを説明している点がおもしろい。

  • 仏教的な視点から見ると面白い。

    システム1(直感や、反応)は、システム2(思考)に影響を及ぼす。

    思考は、自分自身で考えたものではなく、直感や反応によって、作り出されたものであるということである。

    システム1→2へのストーリーが、妄想を作り出すということだ。それこそが煩悩である(と理解している)。

    だから、システム1→2というストーリーが作られていないか、常に気をつけておく必要がある。

  • 人間の取扱説明書と言っても過言ではない本。一読の価値あり。

  • ◆10/18オンライン企画「なぜ人はあいまいさを嫌うのか〜コントロールしたい欲望を解き放つ〜」で紹介されています。
    https://www.youtube.com/watch?v=t2KA8IjVT9U&feature=youtu.be
    本の詳細
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000006797&search=%A5%D5%A5%A1%A5%B9%A5%C8%26%A5%B9%A5%ED%A1%BC&sort=

  • コメントは下巻にて

  • 心理学者にして、行動経済学の始祖の一人であるダニエル・カーネマン氏。2002年にはノーベル経済学賞を受賞した。
    そんな彼が一般向けに著したのが、本書である。心理学・行動経済学に興味がある人は必読と言っても言い過ぎではない。

    人間の脳には、2つのシステムが存在する。本書ではそれを「システム1」「システム2」と呼ぶ。
    システム1の特徴は、「自動的に高速で働き、努力はまったく不要か、必要であってもわずかである。また、自分のほうからコントロールしている感覚は一切ない」。
    一方のシステム2は、「複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てる。システム2の働きは、代理、選択、集中などの主観的経験と関連づけられることが多い」。
    つまり、システム1は直感的で早い思考、システム2は熟考的で遅い思考というわけだ。「自分の頭で考える」という行為はシステム2の働きによる。しかし、「システム2はのろくて効率が悪いので、システム1が定型的に行っている決定を肩代わりすることはできない」。そのため、判断の多くは直感的に下される。

    案外、みんな深く考えずに行動しているようだ。わたしが、しばしば(常時?)頭を使うのをサボるのも、そういう仕様なのだから仕方ない。上司や同僚は、もっとわたしに優しくしても良いと思う。

  • 行動経済学の原点といって良い本著で,この分野に興味のある私にとって抑えておくべき一冊.だが,買うのも遅ければ手にとるのも遅く,さらには読み進めるのも遅くなってしまって,今頃になってようやく読了.

    途中体調を崩したりしてブランクが空いたのもあるが,内容は極めて明確であり面白いにもかかわらず,なんか読みにくかった気がする.元々の文章がそうなのか,あるいは翻訳の問題なのだろうか?

    これでやっと下巻に進められるが,期待半分辛さ半分でいつになったら読了できるか不安.

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著者プロフィール

心理学者。プリンストン大学名誉教授。2002年ノーベル経済学賞受賞(心理学的研究から得られた洞察を経済学に統合した功績による)。
1934年、テル・アビブ(現イスラエル)に生まれへ移住。ヘブライ大学で学ぶ。専攻は心理学、副専攻は数学。イスラエルでの兵役を務めたのち、米国へ留学。カリフォルニア大学バークレー校で博士号(心理学)取得。その後、人間が不確実な状況下で下す判断・意思決定に関する研究を行い、その研究が行動経済学の誕生とノーベル賞受賞につながる。近年は、人間の満足度(幸福度)を測定しその向上をはかるための研究を行なっている。著作多数。より詳しくは本文第2章「自伝」および年譜を参照。

「2011年 『ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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