機龍警察 暗黒市場 (ハヤカワ・ミステリワールド) [Kindle]

著者 :
  • 早川書房
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  • Audibleにて聴了。

    機龍警察の第3作。日本警察に雇われるドラグーン搭乗員の元傭兵 姿俊之、元テロリスト ライザ•ラードナーに続き、本作は元ロシア警察 ユーリ•オズノフに焦点が当てられている。
    この3名は皆魅力的なキャラクターだけど、なぜかユーリは最も親近感があって好き。

  • 2020/03/04

  • このミス2013年版3位。龍機兵っていうガンダムみたいな搭乗型戦闘ロボットで戦うSF警察小説。シリーズ3作目。今回はロシア人搭乗要員のユーリ・オズノフが主役。2作目以降は3人の搭乗要員がそれぞれ主役になってる。シリーズ内なんだけど外伝ぽい。もともと外伝って昔の話を無理やり作りました感があってあんまり好きじゃない。この本も前半は若い頃の話しだけど結構退屈。あと、組織間の駆け引きや裏事情がやけに大掛かりでもったいつけた感じ。後半は一転して大活劇になってそこからは、スピード感出てくる。前半は緻密な感じだったが、後半は一転してかなり大雑把になって呉越同舟の追っかけあいが続く。一気読み状態になり、これゃ大団円をむかえそうだなってことで安心して結末まで到達できる。後半は楽に読めた。まあ、感動するとこもないし、バランスもあんま良くないと思う。

  • キャラクターの深掘りがすごい。

  • 今回は元警察官ユーリの物語。

    このシリーズ、登場人物の過去をひたすら感傷的に描くのでどことなく少女マンガを読んでいる感にとらわれる。
    ラノベ風、なんでしょうか。それともこれが現代風なんでしょうか。

    ハードボイルドやSFの、あくまで硬く乾いた作風が好きなので、この感傷的な文章と物語構成は鼻につく。
    それに別に真新しさもない。
    メカなところはそれこそアニメを見てきた人たちにはお馴染みのものだし、警察組織の云々なところは警察小説で書きつくされているテーマだし、国際犯罪組織やテロといった下りもこれまでのハードボイルド、アクション小説で書き継がれてきたもの。

    この、既視感満載なところが、本を読み慣れてない世代に受けているのだろうか。

    エンタメとしては面白かったですけども、もうちょっと感傷的にならず過去ばかり書かずに現在の物語をきちんと書き、としてくれればなあ。

  • 進むごとにどんどん面白くなる。ただのSF犯罪小説ではなく、コンゲーム的な要素であったり、警察内の政治的駆け引きであったり、知的なバトルが多いのがこの作品の特徴だと思う。

  •  物語の冒頭で、ユーリが特捜部を抜け、犯罪組織に入るという展開は衝撃でしたが、そこから最後まで息をつかせぬ展開でした。
     日本とロシアの警察上層部、そして国をまたぐ犯罪者たち、シリーズを通して暗躍する<敵>が入り乱れ、互いに陰謀を張り巡らせるため、先の展開に予測がつきません。
     緊急な事件であったために、過去作に比べれば特捜部と現場警察の対立は少なく、そのため部署の枠を超え、事件に追いすがる筋書には手に汗握ります。その一方で明かされるユーリの警察を止めた理由は切ないものですが、最後に立場や国を超え、登場人物の思いが交差するは非常に熱いです。

  • 面白すぎて疲れたよ!

  • 今度はユーリのターン。
    ロシアの内情なんて全く知らないから、リアリティがあるのかどうか分かりませんが、前回同様面白かったです。
    ただ、ユーリの性格が今ひとつ受け身に感じられて好みではない。
    予想外というほどの展開はないけど、最後に機龍兵シーンがあるのはお約束ですね。
    次は誰のターンなんでしょうか?

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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