ドラゴンクエスト ダイの大冒険 1 DRAGON QUEST―ダイの大冒険― (ジャンプコミックスDIGITAL) [Kindle]
- 集英社 (2003年6月18日発売)
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感想・レビュー・書評
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堀井雄二監修、三条陸原作、稲田浩司作画『DRAGON QUEST ダイの大冒険』(集英社)は人気ゲーム『ドラゴンクエスト』を基にした漫画である。週刊少年ジャンプ黄金期を支えた作品の一つである。アバンストラッシュは少年時代に真似したくなる必殺技であった。アニメ化された。
本作品はドラゴンクエストを土台としながらも、独自の世界観を持っている。連載前の読み切り作品では、モンスターは平和に暮らしており、人間が悪者になっている。魔王軍との闘いになる連載後も、魔王軍が六大軍団に組織化されているところは当時としては新しかった。
ダイの師のアバンの不真面目そうなキャラクターは面白い。真面目に努力して這い上がる少年漫画のステレオタイプは後の時代に批判され、克服の対象になったが、黄金期の作品も真面目一辺倒ではなかった。鳥山明『ドラゴンボール』の亀仙人もそうである。努力と根性一辺倒でない点があることが支持され、黄金時代を作った要因であろう。
ドラゴンクエストは経験値を蓄積してプレーヤーを成長させる画期的なゲームであった。本作品もキャラクターが予想外の成長を遂げた。ポップが頼りになるキャラクターになり、ハドラーが主人公と心を通わせる強敵になった。冒頭からは考えられない展開になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示