日経 サイエンス 2013年 03月号 [雑誌]

  • 日本経済新聞出版
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  • ・不飽和脂肪でアイスを作れれば低脂肪で融けにくいとか。市場は見込めるが、長期的健康リスクは感じる。
    ・飛び道具、進化した矢尻によって現生人類はネアンデルタール人に勝てた可能性。軍事力勝負かよ、っていうブルーな結論。
    ・今時のスパコンはXbox、WiiのGPUで作れる。某国はすでにやってるんじゃないか。
    ・蟹かごを生分解性にして絶滅危惧種を救う。発想は良いがコスト面が壁になる典型的なパターン。
    ・特集「量子ゲーム理論」。ゲーム理論のおかしな結論は状態重ねあわせでより現実的な解を得られるかもしれない、というくらいの現状と解釈したが。
    ・アメリカ政治における反科学は日本と同様、国の衰退の大きな原因となっている。文理両道はこれからのエリートの必須条件だと思うが。
    ・健康リスクの定量化「マイクロライフ(寿命30分の増減)」。タバコ6本で-3、運動20分で+2など、この指標は普及しそうだ。

  • 【特集:量子ゲーム】
    『パラドックスに合理あり』『量子で囚人を解き放つ』の2段構成。ゲーム理論における囚人のジレンマを、量子力学的な枠組みを用いることで解決できる可能性について解説されている。
    そのためには、お互いの行動の選択を「AかBか」という古典物理学的な枠で考えるのではなく、確率的な枠で考えた上で「量子もつれ」という状態を作る必要があり、さらに「相手がどう行動するかわからないが、量子もつれの状態であることはお互い知っている」という状況が必要らしい。「量子もつれ」というのは、「いくつかの状態が確率的なものとして重なりあっている」こと。
    この理論が現実社会とどうリンクするのか、記事だけではよくわからないけれど、量子ゲーム理論は、川越敏司 『はじめてのゲーム理論』(http://booklog.jp/item/1/4062577828)でも触れられているらしい。

    【特集:政治家に見る反科学主義】
    アメリカにおける地球温暖化や進化論の否定などの主張をする政治家を批判している。
    そういった政治家や政党が拡大する要因として、利益を優先し、科学的な問題(例えば環境破壊)を無視したい経済界との癒着を指摘している。その結果、非科学的な政策がとられ、本来は防げたはずの問題が発生してしまう。そういった事態を防ぐためには、政治家選出の際には科学に対する意見を述べさせ、候補者の科学的な立場を有権者に明らかにする必要があるという。

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