採用基準 [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.15
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感想 : 98
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感想・レビュー・書評

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  • ◆◇━━━━━━━━━━━━
    1.この本を選んだ目的 
    ━━━━━━━━━━━━━◆
    大学院で「組織行動とリーダーシップ」を学ぶ中で、この本が取り上げられていて、リーダーシップの重要性を認識するために手にしました。

      
    ◆◇━━━━━━━━━━━━
    2.概要
    ━━━━━━━━━━━━━◆
    採用の決め手になるのは、地頭でもケース問題の正解率でもない。これからの人材に必要とされている資質とは何なのか。
    マッキンゼーに長年勤めた筆者が、マッキンゼーでの採用活動を通じて、その本質を綴っています。


    ◆◇━━━━━━━━━━━━
    3.感想
    ━━━━━━━━━━━━━◆
    とてもわかりやすく、採用基準はどうあるべきかとの視点で読むのも良いでしょうし、リーダーシップの重要性に焦点を置いて読むのも良いと思いました。

    リーダーとなるべく人は、生まれながらの資質を持っている人と未だに感じているところがあります。成果を出しているからといって、これがリーダーなのか?と、感じる人はいます。しかし、リーダーシップは学べるものであり、座学と実技を交えて体験し、失敗したり成功したりしながら学んでいくものとのことです。
    問題解決スキルと同等以上にリーダーシップに関しては大きく成長させることができるものであることが、ど〜にもしっくり来ていないです。
    この辺の自信の認識を変えていくことのきっかけの1冊として、とても良い本でした。


    ◆◇━━━━━━━━━━━━
    4.具体的にどのような点を学習したか?
    ━━━━━━━━━━━━━◆
    特に印象的なのは、やはり、リーダーシップとは、周りの人を楽しくさせることではなく、なんとしても成果を出すことであるという一文です。この点をしっかりと押さえて行動しなければいけないことを学びました。
    しかし、私は、楽しいと感じられなければダメだと思っています。関係する人たちが、いかに楽しいと感じることができるかは、とても重要だと思っています。みなが楽しいと感じられる環境をつくり、成果をあげることこそ、リーダーシップであると思っています。


    ◆◇━━━━━━━━━━━━
    5.具体的にどのような行動をするか?
    ━━━━━━━━━━━━━◆
    最近、学び続けていることであり、常に考え続けていることですが、「ゼロベースで考えろ」、「固定観念に取り憑かれるな」、「成功体験にこだわるな」、これらは、リーダーシップを意識する時も意識していきたいです。

    自分の物差しで物事を評価できるようになった人は,社会の規範から解放され、一流企業で働くこと、より有利と言われるキャリアを積むことに、こだわらなくなる。世間的な評価に拘泥されない、自由なキャリア選択ができるようになる。そのような、領域に踏み込んでいきたい。

    • Manideさん
      ベルガモットさん、コメントありがとうございます。

      あらためて、自身のコメントを見ると恥ずかしいですね。何を書いたんだ?と、読み返して、恥ず...
      ベルガモットさん、コメントありがとうございます。

      あらためて、自身のコメントを見ると恥ずかしいですね。何を書いたんだ?と、読み返して、恥ずかしさが…溢れています(笑)

      仕事は頼られる面もあれば、成果を出せていない面もあり、なかなかに難しいですね。

      変なこと書いていたら、またコメントくださいね。

      去年からグロービスというところに通い始め、MBAを学んでいます。ちょうど4月から本科入学という形なんですが、「志」はなんなのかを、あらためて考えています。

      リエゾンというドラマにはまっていて、
      最終回で、「それは、全人生をかけるだけの、価値がある仕事」というセリフがあって、すごい心に響きました。高い志をもって、生きていきたいですね。


      2023/03/12
    • ☆ベルガモット☆さん
      Manideさん、こんばんは
      仕事しながらの大学院通学、志高すぎです!!応援していまーす
      レビューのまとめ方のうまさに素晴らしいなあと思...
      Manideさん、こんばんは
      仕事しながらの大学院通学、志高すぎです!!応援していまーす
      レビューのまとめ方のうまさに素晴らしいなあと思いながらその本を読んだ気になっています。
      2023/03/14
    • Manideさん
      ベルガモットさん、こんばんは♪

      いや〜、ありがとうございます。
      視座を高くして、がんばります (。≖ˇ◡◡ˇ≖。)

      褒められると調子に乗...
      ベルガモットさん、こんばんは♪

      いや〜、ありがとうございます。
      視座を高くして、がんばります (。≖ˇ◡◡ˇ≖。)

      褒められると調子に乗るタイプで、
      「ほんと、真に受けるよね、バカだね」と、よく周りの人間に言われますが、自分のそういうところは気に入ってます(笑)

      また、気になることがあったら声をかけてくださいね〜
      2023/03/14
  • マッキンゼーで人材の採用担当を12年間務めた著者が、長年の経験から考える求められるべき人材像や今の日本に欠けている視点などについて述べている。
    著者は、「リーダーが必要」と一貫して主張している。このリーダーは管理職や経営者になってから求められるものではなく、新人の時からリーダーシップを発揮していくことの必要性を説いている。角が立たずに丸く収める人、つまり調整役は日本人ではよく見られるが、「成果を最大化するという目標を尊重していない」という著者の言葉は耳が痛かった。日本がリーダーシップをとる人の総量が不足していると思うのも頷ける。
    著者が述べるリーダーとは、①目標を掲げる、②先頭を走る、③決める、④伝える、の4つのタスクは胸に刻んでおきたい。そして、「時間がないから決められない」、「自分の役職ではできない」と言うことは、単なる言い訳であるということも。
    「会議で発言しない人は出席していないことと同じ」、「リーダーシップ体験の積み重ねで解決できる問題の範囲や規模が広がる」など、一歩控えめな日本人に対して的確に警鐘を鳴らしているように思った。すぐに実践しても今の日本の組織風土では叩かれて終わる可能性もあるので、少しずつ積極的に前に出ていき、信頼を勝ち取っていってこそ、求められているリーダーとなるのかも知れない。

  • 2012年に書かれた本ですが、リーダーシップの必要性などは今でも、むしろ今だからこそもっと真剣に議論されるべきことだと思います。
    今の世の中はどうすれば良いか分かっているが、誰もやらないので解決できないで放置されている問題に溢れている。とありますが、まさにその通りです。
    この国も私たち自身も10年前とほとんど状況が変わっていないようです。
    まずは自分の周りに積極的に働きかけて、少しづつでも変えていきたいと思います。

  • うーん、いまいち腹落ちしなかった。リーダーシップの本。リーダーの役目は、目標をかかげ、先頭に立って、判断して、説明する。みんながリーダーシップを持った方がいいとのこと。
    自分はリーダーシップある方だが、みんなにリーダーシップを勧めるかと言うと、万人に勧めはしない。確かに著者の言う通り個々としても全体としてもリーダーシップがみんなあった方がプラスにはなるだろう。やりがいや想いも強くなるだろう。でもそれだけ責任とストレスを感じる。そんな生き急がなくても、そんなプラスに持っていく必要ないのでは?会社が潰れたり、被害を被るかもしれないけど。それを避けようと、みんながみんなリーダーシップで突き進んで、飽くなき向上をして。そんなに煽らなくても、やりたい人がやればいいのでは?と感じてしまった。

    言ってることは、リーダーでなくても主体性を持って行動しようと言うこと。ここは共感するし、主体性を持ちたい人にとっては参考になる部分も多かった。組織を上下で捉えるのではなく、自分中心に平面で捉えるなど。

  • ちきりんさんのVoicyで珍しく自著を紹介していたので。さすが分かりやすい本で、オーディブルであっという間に聞き終えた。
    人事部向けの本だと思って今まで食指が動かなかったけど、思ってたより一般的なことを語っていた。元マッキンゼーの採用担当として、リーダーシップの重要性を語った本。タイトルでだいぶ損してそう。

    リーダーシップという言葉で語るのは目新しい気がするけど、主体性とか自律型チームビルディングとかで語られることと同じじゃないのかな、という気がしてなんとなく消化不良感。
    そしてマッキンゼーがリーダーシップの素質がある人を採用するのはわかるけど、今の職場の自分のチームが、一人一人がリーダーシップを持ったチームにしていくのはどうすればいいのかな、という課題感が残った。

    所々に差し込まれる、日本的な具体例がわかりやすくて良かった。ジェネリック医薬品の普及が進まないこととか、遠慮の塊に誰も手を出さないところとか、乳幼児が発熱するたびに救急車を呼ぶのかとか。
    それで何かあったらどうするんだ、とつい思ってしまうけど、このゼロ100思考が良くないんだろうな。

  • タイトルからはピンとこないですが、リーダーシップについての本です。
    ビジネスの場でのリーダーシップについて学びたい方の必読書では。

  • 散々書かれてるけど、採用基準の話じゃなくてリーダーシップの話。最近リーダーシップについて思うとこあって読んでるかもしれない。

    ちょくちょくくどいけど、全員リーダーシップ必要、って話はその通りだし、課題解決型のリーダーシップって話はとても、わかりやすい。
    そう、わかりやすいのでとてもよい。

  • 本書のタイトルは採用基準だけど、真のタイトルは「リーダーシップ」だと思う。本書は、採用基準≒重視するのはリーダーシップ、という分かりやすい構図になっている。日本人が捉えるリーダーシップの考え方とは異なる。面白かったのが、日本人は、リーダーシップがある人が、トップになるのではなく、トップになる人がリーダーシップを求められる体制になっていること。なるほどと思った。重要なのは、個人一人一人のリーダーシップ、リーダーシップの総量で、組織の考え方の基本が変わる。リーダーシップに成果主義が伴うのも納得した。私自身の職場は、上司への忖度もあるし、組織への貢献度が仕事の評価にも繋がっている環境。まずは、個人のリーダーシップを重視する考え方にシフトしていきたい。

  • キャリア論の書籍というよりリーダーシップ像に関する書籍であると感じました。
    著者がマッキンゼーで学んだ働き方や求められるスキル・人物像について、日本人目線で語っています。
    特に、メンバー全員がリーダーシップを持った組織づくりについての記述は興味深く勉強になりました。

  • 自分の受け身さを痛感し恥ずかしくなる。。リーダーシップの本来の意味を初めて理解できた。傍観者でなく、自分の頭で考え、自分の意見を持って、仕事であれプライベートであれ行動したいと思わされる。自分の問題意識のあることに対して、「ない」「できない」と嘆くのではなく、「自分にできることは何か」を考え実践する。
    自分がやりたいことで、それがないなら、例えばボランティアであっても、自分で立ち上げて自分のやりたい形でやればいい、というのを聞いてハッとした。
    寄付もそうだ。寄付先も、寄付の使われ方も、自分でデザインする。ボランティア活動チーム、自分で作ってみよう。

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著者プロフィール

キャリア形成コンサルタント。兵庫県出身。一橋大学法学部を卒業後、日興證券引受本部(当時)を経て、カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得。1993年から2010年末までマッキンゼー・アンド・カンパニー、ジャパンにて、前半はコンサルタント、後半は人材育成や採用マネージャーを務める。2011年に独立し、文筆・発信活動を続けるほか、リーダーシップ教育や生産性向上のための啓蒙活動にも従事。著書に『採用基準』のほか『生産性』(ダイヤモンド社、2016年)などがある。

「2012年 『採用基準』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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