藝人春秋 [Kindle]

  • 文藝春秋 (2012年12月5日発売)
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本 ・電子書籍 (144ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。芸人にはディープな人が多いな。

  • 草野仁さんの章がおもしろかった。
    体格の良いまじめな司会者というイメージしかなかったが、学生時代、相撲が強かった話やアスリートとして活躍できるくらい足が速かった話、お父さんの教育方針など、博士の手にかかると、おもしろい面があらわになる。

  • 様々な有名芸人たちの生き様を読める一冊です。
    水道橋博士のちょこちょこ入れてくるジョークもこの本の面白さの一つかも(笑)

  • 予備知識ゼロで読み始めたら、ものすごく引き込まれました。

    水道橋博士の(若干よくもわるくも屈折した?)フィルターを通して、題材となっているタレント、著名人との交流秘話、人物像が描かれていてとても興味深い。根底にあるお笑いへのこだわりと、師匠・北野武へのリスペクトと、人への興味?がよく表れていると思います。

  • 水道橋博士による芸人批評。最初のそのまんま東の回が一番面白かった。この手のほんは芸人、ひいてはテレビ業界の裏側がかいま見えて面白い。ただし感動する程でもない。軽く読むぶんにはいい程度。星3つ

  • 芸能人の書いた本は普段めったに読まないものの、水道橋博士に関しては別格だなと改めて痛感。
    博士の生来のルポライター気質が存分に活かされた一冊だと思う。
    近くで見てきた人だからこそ気付く視点で物事が語られていて、なおかつ芸人らしいユーモアも忘れていない。

    個人的には甲本ヒロトのエピソードが好き。
    「楽しいことは楽(ラク)じゃないんだよ。同じ字だけど、よく勘違いしてる人がいるんだぁ。」
    このヒロトの発言は沁みる!!!

  • 水道橋博士が出会った芸人たちのエピソードが盛りだくさん。伝説級の芸人たちの生き様の苛烈さががんがん伝わってくる。ある部分が徹底的に過剰であると同時に、ある種の欠落でもある。そんな人間でないと芸の道で頂きに立つことはできず、そしてそれは決して幸福とは限らない。芸の道だけでなくビジネスの世界でもそうなんだろうな。自分はそういう人間にはとてもなれないなあ。

  • そのまんま東、甲本ヒロト、湯浅卓、苫米地英人、稲川淳二、石倉三郎、古館伊知郎、草野仁、堀江貴文、テリー伊藤、ポール牧、北野武、松本人志、、、水道橋博士の目から見た、芸能界の人たち。泣きそうになったのは、稲川淳二。最初はいじめられ芸人として、のちには怪談語る芸人として。工業デザイナーとして確かな腕を持っているのに、なぜ?という問いかけから見えてくる、家庭の事情。知った上で、「世の中に要らない人、要らない命なんてないんですよ。それだけは、分かってください」と言うのを読むと涙が止まらない。「何か力、エネルギーがあるんだったら、つまり人間を不幸な気持ちにさせる力があるのなら、幸せにさせる力があってもいいはずだと思ったんです。マイナスがあればプラスがあってもいいはずだって。そうじゃないですか?」「ワタシはね、怪談話をして、そのプラスを探したいんですよ!」/「局を出たら夜中。車のなかから見る街の景色が歪んでいて、なんだかショッパイものが唇をぬらしているんです。自分じゃ気が付かなかったけど、泣いているんですよ。泣いてるという実感もなしに泣いてるなんて、ああいうの初めてだったな」/例えばギタリストがギターを持って『アイツの鳴らしたあの音を自分でも鳴らしたい』って思っちゃもうダメなんだよぉ。アイツがあの音を鳴らした時の”気持ち”をコピーするんだよ。衝動を。(甲本ヒロト)/「芸能界は親が死んでもトチれない世界なんだよ。だから辛抱だ。辛抱ってのは、辛さを抱きしめることだからな。今はひとりで抱きしめろよ!」(石倉三郎)/ちなみに古館さんの座右の銘は『成長したいなら必殺技を捨てろ』なのである。/「定義上、全知全能、宇宙の最初に球創りし神はいないわけよ。全知全能のはずの神がゲーデルの不完全定理で支配されるということは、もうすでに全知全能ではないわけよ……。分かる?」(苫米地英人)/俺の理想はアナーキーだけど、実際問題は共産主義のテンションと同じで机上の論理になってしまうんよ。だからアナーキーは最高だけど実は無理なんだぁ。やっぱりうめぇもん食いたいだろ、って。だから最後は半径5メートルのなかでアナーキーをやってるしかないの。それは聖域で桃源郷なの。談志にはそれを感じるんだぁ」(甲本ヒロト)/「あいつらも昔の俺のように突っ張ってやってんだろうなぁ」「でも、俺のほうがより凶暴で、俺のほうがよりやさしい」(北野武がダウンタウンを思って)

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著者プロフィール

1962年岡山県生まれ。ビートたけしに憧れ上京するも、進学した明治大学を4日で中退。弟子入り後、浅草フランス座での地獄の住み込み生活を経て、1987年に玉袋筋太郎と漫才コンビ・浅草キッドを結成。1990年のテレビ朝日『ザ・テレビ演芸』で10週連続勝ち抜き、1992年テレビ東京『浅草橋ヤング洋品店』で人気を博す。幅広い見識と行動力は芸能界にとどまらず、守備範囲はスポーツ界・政界・財界にまで及ぶ。メールマガジン『水道橋博士のメルマ旬報』編集長。
主な著書に『藝人春秋3 死ぬのは奴らだ』『藝人春秋2 ハカセより愛をこめて』『藝人春秋』(文春文庫)、『はかせのはなし』(KADOKAWA)ほか。
浅草キッドとしても『お笑い 男の星座2 私情最強編』『お笑い 男の星座 芸能私闘編』(文春文庫)などの著書がある。

「2021年 『藝人春秋Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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