モールス [DVD]

監督 : マット・リーヴス 
出演 : クロエ・グレース・モレッツ  コディ・スミット=マクフィー  リチャード・ジェンキンス  イライアス・コティーズ 
  • Happinet(SB)(D)
3.33
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953043275

感想・レビュー・書評

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  • 孤独な男の子と孤独なヴァンパイアの女の子のピュアな恋愛物語だけに見ていて切ないものがあります。クロエはさすがの演技です。でも、外見を抜いて考えると、お父さんと思われていた男のピュアな恋物語こそ切ない。男の子に同じ人生を送らせるようなラストシーンはどうでしょうかね?あと、邦題は違うでしょう。原題の方が切なくていい。

  • 主人公はいじめられっこの少年。
    隣に引っ越してきた少女に、恋心を抱きます。
    しかしその少女には秘密があり・・・

    ホラー作品ですが、小学生らしいピュアな恋がキュンときます。
    「友達になんてなれない」というところから始まって、
    友達になって、
    「付き合って」と告白して。

    告白のシーンはとくに印象的でした。
    「付き合っても今と変わらない?」
    って、少女が聞くんです。

    まだ性欲を伴わない、
    「愛で合う」ような恋愛なんです。
    相手に対する優しさと思いやりで関係が成り立っています。

    ラストにいい余韻があります。
    この終わり方は好き。
     
    原題は「Let Me In」です。
    なんとなく、原題のままの方が良かったような・・・。
    「モールス」はモールス信号のことで、たしかにそれが出てきますが、
    大きくスポットが当たってないんですよね。
    モールス信号の解説はついてないから、
    二人がなんとやり取りしているのか、推測するしかなく、
    でもそこは、推測させる良さもあるにはあるのですが。
    「モールス」という無機質な名詞より、
    「Let Me In」という、気持ちをともなった言葉の方が、
    この映画には良いように思いました。

  • オーウェンは、離婚間近の母親と2人暮らし。だが、彼は学校でいじめられて、孤独に苦しんでいた。ある日、隣の部屋に美少女と初老の男が引っ越してきた。彼女は、アビー。ルービックキューブのやり方を教えたことが、きっかけでお互いに孤独を抱えた2人は、惹かれ合っていく。やがて、周囲で殺人事件が起き、アビーが抱えたおぞましい秘密が、明らかになる。
    初々しい危うくも切ない初恋とバンパイア・ホラーが組み合わさって、詩情豊かな美しい映像美で描かれていて、切ないホラー・ラブストーリーになっています。
    いじめにあい母親からも無関心で、いじめっ子に復讐したくても出来ず孤独に苦しんでいた少年と謎めいた美少女が、ルービックキューブを教えたりゲームセンターに行ったりモールス信号で秘密の会話をして、少しずつ距離を縮めていき、美少女と一緒にいる中年男の謎やおぞましい連続猟奇殺人事件との謎が少しずつ一つになって驚愕の結末に突入する展開が、思春期特有の脆さや残酷さ一途さを含めて丁寧に描かれているので、キャリーと並ぶ切ない後味のホラー映画に、仕上がっています。
    特に、アビーがオーウェンに気を使って食べられないガムを食べてそれをオーウェンが知った時に2人の距離が縮まるシーンなど、陰惨な殺人のシーンとの対比して、切ないです。主人公オーウェン役の少年とクロエ・グレース・モレッツの自然体の演技も、見事です。

  • 設定はめちゃくちゃ良かった。吸血鬼を生存させるために無償の愛を注いだ男といい、その男の若かりし頃を反映しているような少年といい。。。
    けれども結末で一気に冷めた。まるで同じ悲劇が反復されるかのような予感しか感じられないような終わり方。これはないだろう。

  • マット・リーヴス監督、同脚本、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト原作、2010年アメリカ。コディ・スミット=マクフィー、クロエ・グレース・モレッツ、イライアス・コティーズ、リチャード・ジェンキン出演。

    <コメント>から
    •久々の洋画。好きでほとんどみたスティーブンキングの作品と勘違いして借り、見終わって、「さすがスティーブンキング、ホラーなのにテーマは愛なんだよな…。『ペットセメタリー』と同系だ」なんて思ったら勘違いでした。
    •でも、退屈させない展開。映画の底にあるオーウェンとアビーの種を超えた精神愛のおかげで、怖さ、グロさが鼻に付くことはなかった。
    •邦題「モールス」は2人がモールス信号でやり取りしたからなのだろうが、話の筋からは瑣末なこと。正体を知られたアビーが、いけないと知りながらオーウェンに近づこうとする切なさがテーマだから、原題どおり「LET ME IN」(中に入れて)でよかった。
    •アビー役のクロエの可愛さに満足。
    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5e/Chloe_Grace_Moretz_Cannes_2014_3.jpg/170px-Chloe_Grace_Moretz_Cannes_2014_3.jpg
    口の大きい人が好きです。ロシア系かと思ったらドイツ系なのですね、クロエさん。
    因みに、鈴木ちなみに似ている。
    https://encrypted-tbn3.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcS3nGfxEDNZkJsFh0ygJ_xkMpk9MqQvFUHzEj4so4zAZkIvVEvj_w
    •ストーリーで引っかかったのは、血の調達係のトーマスが酸をなぜ持ち歩いているのか?好きになったからといって血の契りなどかわすのか?死んだ刑事をあのまま放っておいてオーウェンは大丈夫なのか?

    <あらすじ(ネタバレ)>
    いじめられっ子の少年オーウェン(コディ)が母と住むアパートの隣の部屋に、美少女アビー(クロエ)と老人トーマス(リチャード)が越して来る。当初はつれないアビーだったが徐々にオーウェンと仲良くなり、お互いに恋心が芽生え、壁越しにモールス信号で交信するようになる。
    ある日、オーウェンが2人の愛を確かめるために血の契りをかわそうと指を切ると、アビーは吸血悪魔となって血を舐め、外に飛び出し、通行人の女性を襲う。一部始終を見たオーウェンは、アビーに不信感をもちつつ想いを断ち切れない。
    アビーの訪問を受けたオーウェンは、「中に入れて」という問いかけに答えずにアビーを中に入れると、アビーは身体中から血が吹き出す。襲われることも考えずにアビーを抱きしめるオーウェン。しばらくすると部屋に刑事が訪問、アビーは刑事をも襲った挙句、行き場をなくし転居。
    ある日、オーウェンはプールでいじめっ子に殺されかけるが、おそらくアビーがやって来たのだろう、いじめっ子たちはそこで仕留められる。
    アビーを追って列車に乗り遠出するオーウェンが、そこにいない誰かとモールス信号でやり取りするシーンで幕。

  • ※ホラー要素あり。流血表現あり。

    12歳のオーウェンは寂れた村に母親と二人で暮らしている。彼はいじめっこたちに学校でターゲットにされていたものの、離婚した母親に迷惑をかけるまいと孤独な日々を送っていた。そんなある日、となりに引っ越してきた少女は雪の積もる日だというのに裸足で歩いていた。彼女はオーウェンに出会った傍から「友達にはなれない」と言い放つ。しかし彼女の断言するようなその言葉とは対照的に二人は惹かれあう……。

    ヴァンパイアを題材にした物語は数知れず。しかし個人的にはこの作品の放つ雰囲気がとても好きです。繊細でか弱い、一見すると少女にも見えるオーウェンと傍目には儚い印象を抱かせつつも雪道を裸足で歩き、寒さを感じないアビーの対照的な二人が雪景色に浮かび上がる様子は美しいの一言。遊び場での二人の奇妙で初々しい会話はこの作品のもう一つのハイライトと言ってもいいくらいです。ラストの結末は残虐かつスッキリと終わる感じを受けますが、これもひとつの因果応報の形なのでしょうか? それともアビーの「目には目を」の精神が成せる結末なのでしょうか。是非ご自身の目で観て判断して頂きたいです。

  • ラストの陽の光の柔らかくて儚い感じが好きです。

  • LET ME IN
    2010年 アメリカ
    監督:マット・リーヴス
    原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』
    出演:クロエ・グレース・モレッツ/コディ・スミット=マクフィー/リチャード・ジェンキンス

    昨年見た映画の中では個人的にナンバーワンだったと言っても過言ではない「ぼくのエリ」のハリウッドリメイク版をやっと見て来ました。原作を読んだときに、意外と映画よりホラー色濃かったので、ハリウッド版はそっち寄りになるんじゃないかと予想してたんですが、意外にも「ぼくのエリ」を忠実に再現した感じ。ゆえに、そこそこの内容なんだけど、逆にただエリをなぞるだけなら、あっちのほうが圧倒的にリリカルで美しいので、リメイクの必然性あんまりないよなあというのが正直な印象。

    基本的にはエリ同様、実は複雑な裏があるにせよ、一見すれば孤独な少年と孤独な少女のピュアな初恋もの。エリでもそうでしたが、少年が、少女がヴァンパイアだと気づいてなお、自分が殺されるかもということは一切考えないところ、原題(LET THE RIGHT ONE IN)でもある「入っていい」と言われなければ部屋に入れない少女が血みどろになっていても、恐れずただ抱きしめるシーンなんかはこちらでも美しかった。

    キャストは、子役の二人はどちらも可愛くて良かったです。オーウェン役の子は、ザ・北欧系だった『エリ~』のオスカーのような繊細儚げな感じではないけど、女の子みたいに可愛かったし、アビー役のクロエ・グレース・モレッツは、見ようによっては「女の子みたいな少年」に見えたので、ビジュアルだけなら本家エリより好みだったかも。
    (2012.01.24)

  • クロエの存在に気付いた映画。可愛すぎてしまった。

  • 僕のエリを見た後でこっちを見た。こっちの方が終わり方が好きだ。

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