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感想・レビュー・書評
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短い。安い。
Gean Mapperが入り口で他のも読んで見ようということで。フリーの技術者3人組が、己が技術だけで日銭を稼ぐという話。SFの世界では、ちゃんと経済を描かないと人間が生きている感じがしないですが、GeanMapperしかり、そのへんはしっかりしているです。
テンポや世界観興味はわくけど、この短さでは引き込まれるほどの情報量がない。これくらいの案件が複数話詰まっていると良いのかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編くらいの長さだけど、なかなか面白い。
この作家のほかの本も読みたくなってきた。
移民政策が実現された近未来の日本。 -
タックスフリーな地下経済が庶民へと拡大した理由として単に、移民、格差、消費税などの流行りのモチーフを並べただけなのが気になりました。
というか、そもそもこの程度の理由で地下経済、所謂違法な闇マネーが庶民の間で “爆発的に流行” するかな? と大いに疑問。
でも、物語上では地下経済のシステムがかなり構築されているらしく、庶民も参加できて脱税し放題!な世の中になってます。
もしこれが現実ならば、世界中が混乱すると思うんですが……
でも作中では、“終わる” のは何故か日本だけw
しかもその弱り切った日本で、主人公達も地下経済の恩恵にあずかり、当然の如く脱税に励んでます。
にもかかわらず、彼等こそ社会の弱者であり被害者であると言わんばかりの書き方に納得がいかない。
近未来での秩序崩壊的なものを描きたいのは分かるけど、自分達は被害者であると同時に加害者でもある、という視点が欲しかったです。 -
『Gene Mapper』の著者による“自己”出版作品第2弾。
今作は「仮想通貨による電子決済」が広く普及した近未来の日本が舞台。例えば、海外では利用者も増加しているというBitcoin(ビットコイン)。これが爆発的に普及して、生活に必要なものがすべてBitcoinで購入することができるようになったら。給与の支払いさえBitcoinで行われるようになったら。そんな世界観。
古代ローマで兵士に支給された塩はそれ自体に価値があったけれど、現代の給与として支払われる貨幣それ自体に実用的な価値はない(お札なら鼻をかめなくはないけど)。経済の主体がそれに価値があると認め合っているだけのことで、物々交換や労働の対価として塩を支給していたことに比べれば、その行為自体がかなり仮想的だ。
仮想通貨による経済が、“表”の貨幣経済を上回って拡大する。そのことに対する危惧も忌避も理解できるけど、あながち非現実的な話ではないようにも思う。信用に足る技術が確立されれば、それを活用しようという流れを押しとどめることは難しいし、この著者の作品は常に現実を更新(Update)していくから。
前作でも感じたことだけど、この著者は現在と地続きの未来を描くのが本当にうまい。現在の世界で実用化済のテクノロジが強化・増補されて普及した未来世界。それらの技術に適応した、今とは少しだけ違う姿をした人々。
それだけに前作以上のボリュームの小ささがやや残念。その一方で、こうした作品を積み重ねた集大成として、いつか近未来SFの傑作長編を生み出してくれるのではないかと期待していたりもする。何せ著者の手になる作品はまだたったの2つしかないんだから。 -
Gene Mapperの後に読んだ。短かすぎた・・・。藤井さん応援しています。
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読解力のせいかもしれないが 正直 地下経済云々の背景とか アカウント停止でなんで会社にのりこむのとかがよくわからなかった。
けれど疾走感とかiphone、コンピュータなど「今」を体現する小道具、ツンデレ(?)の安全靴の凄腕女プログラマーのキャラ設定など リアルで今時な世界観に萌え萌え。 フリーランスクリエイターを主人公にした小説ってこれが初めてでは?産まれて初めて小説にドキドキした! -
ジーンマッパーが面白かったので流れで読んでみたけど物語が短すぎて少々物足らない印象。これから続きと云うか別の話は簡単に広がるだろう設定だけにそれを期待したい。
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時は今から五年後の東京。ここでは世代間の格差が進み、普通のワカモノはさらに高い税率もあいなり不遇をかこっている。そんな彼らの救いはノータックスの仮想通貨。ビットのお金。
設定が面白く一気に読めた。今度は作者の長編を読んでみたい。 -
「UNDER GROUND MARKET」(藤井太洋)をiPhoneで読んだ。この突き抜けた疾走感が癖になるね、藤井さんの作品はさ。もっともっと(できれば長い作品が)読みたいよ。
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